江崎グリコはこのほど、オーラルケアに関する意識調査の結果を発表した。同調査は、主に中高年の「初期むし歯」対策を目的として3月に、20代から60代の男女500名を対象にインターネット調査で実施した。
現時点ではむし歯の悩みは少ないが、将来への不安は大きい
「最近、自身で気になる口の悩みがあるか?」という質問に対して、「特になし」と答えた人は、全体の24.1%。1つでも悩みがあるとの回答は75.9%に上った。具体的な悩みは、「歯の隙間に汚れがたまる」「歯垢・歯石が付きやすい」「口臭」が上位を占めた。これに対し、「むし歯が気になる」は全体で18.5%。割合の高い20代でも23%程度にとどまった。
「高齢化が進むとむし歯が増えると思うか?」との問いに、「思う」と答えた人は全体で53.6%にもなり、50代以上では55%を超えた。自分の問題としてあまり意識していないのにもかかわらず、高齢社会では増えると感じている人が過半数を占め、むし歯に対して将来への不安があることがうかがえる結果となった。
オーラルケア対策も万全。なのにむし歯は減らない
「オーラルケアのために実施していることは何か?」との質問に対して、約8割の人は何らかの形でオーラルケアを行っていることがわかった。
最も多いのは「毎食後の歯磨き」で54.9%が行っていた。その他にも、40代以上では「歯間ブラシやフロス」「マウスウォッシュ」の利用割合が高いほか、60代以上では「定期的な歯科健診」も3割が実施しており、様々なオーラルケア形態が浸透している実態がうかがえた。
「歯磨き代わりにできるものとして、続けられそうなものは?」と質問し、どのような商品へニーズがあるかを調査した結果、「ガム」「マウスウォッシュ」「タブレット菓子」の順となった。ガムは若い人だけでなく、すべての年代で求められていることがわかったという。