アイドルグループのモーニング娘。が21日、東京・千代田区の日本武道館で、「モーニング娘。コンサートツアー2013春 ミチシゲ☆イレブンSOUL~田中れいな卒業記念日~in日本武道館」を行った。
11人の新体制では初単独コンサートツアーの千秋楽となった同公演には、約1万人のファンが詰め掛けた。同公演をもって、6期生として加入後、約10年間活動してきた田中がモーニング娘。及び、ハロー!プロジェクトを卒業するということで、田中が結成した女性4人組バンド・LoVendoЯ(ラベンダー)が、力強いパフォーマンスでオープニングを盛り上げた。
全国20カ所の劇場でライブ・ビューイングも実施した同公演では、田中の卒業シングルとなった53thシングル「ブレインストーミング/君さえ居れば何も要らない」を含む27曲を熱唱。途中のMCで、田中は「卒業する実感無いけど、ライブが楽しくて汗がすごい。今日は最後だけど、このメンバーで楽しく盛り上げたい」とあいさつし、同期でリーダーの道重に「さゆみ以上に口が悪くてありがとう」と感謝され、「お互いに口が悪くて良かったよね」と苦笑い。また、「さゆ1人で大変になると思うから、サブリーダーを発表します!」と9期生の譜久村聖と10期生の飯窪春菜をサブリーダーとして任命し、譜久村はあまりのサプライズに涙しながら「出来ることを精一杯頑張ります」と決意表明した。
アンコールでは、田中が1人で登場し「当時は『ヤンキーが入って来た』と言われて、敵ばっかりだと思ってた。でも応援してくれる人がいることに気付いた」と加入当時を振り返り、「夢と希望と心配を与えたアイドルだったなと(笑)。いっぱい問題起こしてすみませんでした」と謝罪し、ファンの笑いを誘う場面も。「これからはバンドで頑張っていきたい。辛いこと以上に楽しいことがあったから続けられた。卒業したら心配なメンバーもいるけど、これからもモーニング娘。をよりしくお願いします!」と手紙を読み上げた田中に、メンバー1人ひとりがメッセージと花束を贈り、田中は感極まって涙する後輩たちを笑顔で抱擁した。
最後に道重が「10年一緒にいたから……。れいなは歌が上手いからバンドで頑張って欲しい」とエールを贈ると、田中は「実は最初は好きじゃなかった。話せるようになったのは奇跡。そんな2人が残ったね」と感慨深げ。2003年の6期生デビュー曲『シャボン玉』で同公演を締めくくった田中は、「おつかれいな!」と涙を見せることなく、最後まで笑顔でライブを終えた。