2つのディスプレイを搭載するという斬新なコンセプトから、"変態端末"としてネットで話題を呼んだ「MEDIAS W N-05E」。気にはなっているけど、手を出しにくいという人もいることだろう。しかし、スマートフォンがひと通り普及し終わり、そろそろ携帯デバイスに"次世代"が求められ始めるこの時期に、こういった挑戦的な端末が日本メーカーから発売されるのは喜ばしい傾向だ。

NECカシオモバイルコミュニケーションズとNTTドコモが満を持して世に送り出した本機種はいったいどんな製品なのか、そして誰にオススメできるのか。じっくり触りながら考えてみた。

「MEDIAS W N-05E」

まずは外観からチェックしよう。こうして見る限りはごく普通のスマートフォン、それも肥大化傾向にある最近のスマートフォンではなく、片手操作ができたかつてのスマートフォンを思い起こさせるスリムな形状である。ちなみにディスプレイサイズは4.3インチ。最近のハイエンド機はだいたい5インチだから、やはり一世代昔の大きさだ。

裏にもディスプレイ

だが、「MEDIAS W N-05E」は単なるちょっと小さめのスマートフォンではない。裏返してみると、何とここにもディスプレイがあるではないか! 実はこれ"折りたたんだ状態"なのだ。

折りたたんだ状態を横から見るとこう

開いていくと……

カチッという感触と共に開いた! この感覚、折りたたみ式フィーチャーフォンのそれと同じである