西武鉄道はこのほど、2013年の鉄道事業設備投資計画の概要を発表した。30000系通勤車両28両(8両1編成および10両2編成)の新造や特急レッドアロー号でのチケットレスサービス開始などのサービス向上と、その他の安全対策・環境対策に総額181億円を投じる。
サービス向上に関しては、駅舎の改良工事なども実施。池袋駅のリニューアルに着手するほか、武蔵砂川駅にエレベーターを新設し、中井駅では地下自由通路の設置に合わせてエレベーターを新設するなど、バリアフリー化工事を引き続き進める。すでに駅舎改良工事を行っている所沢駅では、引き続きホームや跨線橋などの美化を推進する。
安全対策については、自動列車停止装置(ATS)の更新、西武秩父線(横瀬~西武秩父駅間)の高架橋耐震補強、池袋線東吾野~吾野駅間における線路脇の法面の改良、山口変電所と拝島変電所での機器更新、駅ホームの安全対策、連続立体交差事業の推進(石神井公園~大泉学園間、中井~野方間および東村山駅付近)などが中心に。
駅ホームの安全対策は、内方線付き・JIS規格対応の点状ブロックの整備を行うもので、2013年度は池袋、練馬、高田馬場、国分寺の4駅で工事を完了させる予定。さらに中村橋駅、練馬高野台駅、大泉学園駅の整備にも着手する。
環境対策としては、LED照明の導入と車両用空調装置の更新を実施。LED照明は19カ所の踏切と、練馬駅、新所沢駅、東大和市駅などで照明器具の取替えに合わせて導入。車両用空調装置の更新は、オゾン層を破壊しない代替フロンを使用したクーラーへの置換えを進めるもので、2013年度は52台を入れ替える予定とのこと。