マイケル・ジャクソンを性的虐待で訴えた振付師のウェイド・ロブソンが、その虐待の詳細を告白した。
5月1日にマイケル・ジャクソン・エステートに賠償金を求める法的書類を提出したばかりのウェイドは今回、米NBC局の朝の情報番組『トゥデイ』において、当時「精神的に恐怖に陥って、感情的にも不感症になり、その事実が性的虐待だと理解することもできなかった」と語り、さらに、7歳から14歳の男の子を虐待した「小児性愛者」とマイケルを非難している。
「別に抑圧された記憶といった種の事柄ではないんです。マイケルが僕にしたあの瞬間は決して忘れることはできません。彼が僕に性的行為を行い、僕も彼に性的行為をしたんです。完璧に操作されて、洗脳状態だったんです。彼はまるで演技でもするように、さまざまなシナリオに合わせて僕を調教していたんです。彼が僕にしたことに弁解の余地はないですが、彼は問題を抱えていた男だったんです……世界中で出回っているマイケルのイメージは、彼の人格の全体を説明するものではないでしょう。もちろん、マイケル・ジャクソンは天性の才能を持った素晴らしいアーティストであることは間違いありません。でも、彼には他の多くの面も持ち合わせていました。小児性愛者で、子供に性的虐待をする人間でもあったのです」
2005年にマイケルが児童虐待で訴えられた際の証人の1人でもあるウェイドは、当時のマイケルの無罪判決に貢献していることもあり、今回新たに訴え出たことでマイケルの友人や家族からは嘘つきだと糾弾されているが、それでもウェイドは自らが真実を語っていると反論。すでに一児の父親でもあるウェイドは「こういった全ての主張を僕がでっち上げて、お金のためだけに、僕の妻や息子、そして家族全体をこのようなストレスと苦痛に追いやるようなことをすると思いますか? そんな考えは全くもって理解不能です。僕は22年間、否認して沈黙を保ち続けてきました……しかし傷を完全に癒すためには、真実を語らなければならないんです。真実の全てをです」と続けている。
ウェイドの主張に対して、マイケルの甥にあたるタジ・ジャクソンは自らが母親の兄弟から性的虐待を受けた際に、マイケルが助けてくれた存在であるとも反論している。
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