過去1年間にネット辞書で調べた言葉のランキング

小学館の国語辞典『大辞泉』編集部は、コトバの日(5月18日)を記念し、日本人が過去1年間にネット辞書で調べた言葉のランキングを発表した。調査期間は2012年4月1日~2013年3月31日。

同調査は、『大辞泉』のデータを採用している国内最大級のネット事典サイト「kotobank(コトバンク)」サイトの『大辞泉』各掲載語のページビュー数を元に、『大辞泉』編集部が二字熟語のみを抽出してランキング作成したもの。

日本人ならではの言葉が上位に

ランキング上位には仕事がらみの言葉がランクインし、日本人ならではの律儀さや謙虚さ、まじめさがうかがえる内容となった。1位となったのは「進捗(しんちょく)」。物事がはかどることを表す言葉で、スケジュールや状況を確認しつつ、物事を進める日本人の姿が想像できる。

2位となったのは「瑕疵(かし)」。欠点・欠陥のあることを表す言葉で、日本人の生産物、納品物の品質に対するこだわりがうかがえる。3位は「遵守(じゅんしゅ)」。法律や道徳・習慣を守り、従うことを表す言葉だが、ここにもルールや道徳を守る勤勉さや、伝統を重んじる日本人の姿が見て取れる。

以下、4位は手紙に書くあいさつの言葉「謹啓(きんけい)」、5位は「留意(りゅうい)」、6位は、あらかじめ定型的に定められた契約条項を指す「約款(やっかん)」、7位は「寸志(すんし)」がランクインしている。