『007』シリーズ最新作の監督のオファーを受けたというクリストファー・ノーラン (C)BANG Media International

『インセプション』(2010年)や『バットマン』シリーズで知られるクリストファー・ノーラン監督が、第24作目となる『007』シリーズ最新作の監督のオファーを受け、交渉に入ったという。

前作『007 スカイフォール』を手がけたサム・メンデスが最新作での続投のオファーを蹴った経緯があるが、ノーラン監督は今回、同シリーズのプロデューサーを担当するバーバラ・ブロッコリやマイケル・G・ウィルソンらと初期段階の交渉を始めたと言われている。

ただ、現在ノーラン監督はアン・ハサウェイやジェシカ・チャステインらが出演する新作『インターステラー』の制作準備中であることから、続けてさらなる超大作を手がけることを躊躇する可能性も少なくない。複数の関係筋によれば、プロデューサー陣はノーラン監督が第24作目の『007』を断ったとしても、将来的にノーランを監督の座に引っ張ってくることが可能だと目論んでいるという。ある関係者はデイリー・メール紙に「もし今回は話し合いがうまくいかなくても、ブロッコリやウィルソンにとってはノーランとの話し合いで失うものは何もありませんよ」と話している。

前作でメガホンを取ったサムは以前、ダニエル・クレイグが4回目のジェームズ・ボンドを演じることが決まっている本作には、1年から1年半にわたるプリプロダクションに続いて6カ月は撮影期間として必要になるだろうと明かしていた。サムは第24作目の監督として契約を結ぶ寸前と見られていたものの、イギリスで『チャーリーとチョコレート工場』や『リア王』の演劇製作が控えていることや、2015年3月をもって英国国立劇場の芸術監督からニコラス・ハイトナーが退任することから、その後任に噂されていることなどにより最終的にはオファーを断っている。

(C)BANG Media International