本田技研工業は16日、FIAフォーミュラ・ワン世界選手権(F1)に、パワーユニットサプライヤーとしてマクラーレンとのジョイントプロジェクトのもと、2015年から参戦すると発表した。

'90 Mexico GP

'92 Canada GP

同プロジェクトでは、同社がエンジン及びエネルギー回生システムを開発・製造・供給、マクラーレンが車体の開発・製造及びチーム運営を担当し、マクラーレン・ホンダとして活動するとのこと。

F1では、2014年より1.6リッターV型6気筒直噴過給エンジンに加え、エネルギー回生システムが採用されるなど、エンジンのダウンサイジング化をはじめとした環境技術が導入されている。内燃機関のさらなる効率化やハイブリッドシステムなど、先進のエネルギーマネジメント技術を常に追求してきた同社にとって、将来技術の開発や技術者の育成などにおいて大きな意義があると捉え、参戦を決意したとしている。

同社代表取締役社長の伊東孝紳氏は、「ホンダは、創業期よりレース活動を通じて、技術を研鑽し、人材を育んできました。自動車メーカーとして環境領域をはじめ一層の技術進化が求められる中、F1という四輪レースの頂点にも環境技術が大幅に導入されることを踏まえ、自らの技術を世界で試し磨くために、この度、参戦を決断しました」とコメントしている。