女優の貫地谷しほり、俳優の竹中直人が15日、東京・新宿タカシマヤで行なわれた、映画『くちづけ』の公開直前イベントに出席した。
映画『くちづけ』は、昨年末に解散した宅間孝行主宰の劇団・東京セレソンデラックスが実話を元に描いた同名舞台を、堤幸彦監督が映画化した作品。7歳の心を持ったまま大人になった30歳の娘・マコ(貫地谷)を持つ漫画家の愛情いっぽん(竹中)は、誰かの助けなしでは生きていけないマコのために漫画家を休業中。いっぽんは、知的障害者が集団で生活する"ひまわり荘"で住み込みで働くことになり、マコも住人のうーやん(宅間)たちに心を開いていくが、ある日事件が起こる――というストーリーで、映画は25日から全国公開予定。
イベントでは、父と娘の親子愛をテーマにした同作にちなみ、ティーン誌『ピチレモン』(学研パブリッシング刊)のモデルたちによる"父の日デートファッションショー"を開催。多くの観客が見守る中、腕を組んで登場した貫地谷と竹中も笑顔でランウェイを歩き、竹中は「緊張しました。終わってホッとした」と安堵の表情。ピチレモンモデルの関根莉子が「休日は買い物に行ったり、送り迎えをしてもらったり。似てるところがあって話が合うから大好き」と父娘の関係を明かすと、竹中は「娘とはたまにお酒を飲みに行きます。息子は部活が忙しいけど一緒に映画を見に行きました」と父親の顔。そんな竹中は、貫地谷に「竹中さんがお父さんだったら最高! 一緒に買い物とか映画館に行って、ご飯を食べて美味しいお酒を飲みたい。ツアー組みますか?」とラブコールを送られ照れ笑いを見せていた。
2009年公開の映画『僕らのワンダフルデイズ』でも親子を演じた貫地谷と竹中だが、貫地谷は「今まではコメディ作品の共演が多かったけど、今回はシリアスな場面もあってすごく集中してらして。更に大好きになりました」と振り返ると、竹中は「ありがとうございます。しほりさんとは息が合うんです。とても居心地の良い時間を過ごせました」と相性はピッタリの様子。知的障害者という難しい役どころを演じた貫地谷は「いっぽんの事が『大好き! 大好き! 大好き!』って感じで演じました」と撮影時を振り返り、「スタッフ、キャストみんなの想いがギュッと詰まった映画になった。本当に面白いし、衝撃のラストが待ってます。すごく愛されてたマコちゃんがなぜ死んでしまったのかを映画館で見届けて欲しい」と力を込めてPR。竹中も「30年間マコを守り続けてきた想いを、しほりちゃんを見る度に思ってました。たくさんの愛が詰まった映画です」と笑顔でアピールした。