東京急行電鉄は15日、2013年度の鉄軌道事業設備投資計画について発表した。総額488億円のうち、安全対策とサービス向上の取組みに368億円、輸送力増強の取組みに120億円が投資されるとのことだ。
東横線では、新たに18両を「人と環境に優しい車両」5000系に更新。東急線全車両の約53%が環境配慮型車両となる。祐天寺駅では特急・通勤特急・急行用の通過線が整備され、東横線の速達性向上が図られる。ホーム上の安全対策の一環として、中目黒駅・学芸大学駅にホームドアが設置される。
また、東京メトロ副都心線との相互直通運転開始で不要となった東横線旧渋谷駅と渋谷高架橋の撤去工事も進められる。
快適性向上などをめざし、渋谷駅と二子玉川駅でエスカレーターが増設されるほか、今年度中に下神明駅のバリアフリー化が完了(駅舎完成は2014年度)することで、東急線全駅でバリアフリールートが確保される。久が原駅と御嶽山駅では多機能トイレも設置。各駅の構内照明のLED化も積極的に進められ、今年度は二子玉川駅、溝の口駅、蒲田駅の3駅で実施し、駅全体の消費電力の削減をめざす。
さらに、大規模な地震に備え、駅・高架橋・トンネルなどの耐震補強工事も実施。引き続き安全対策に取り組むとしている。