メルセデス・ベンツ日本はこのほど、最新の低燃費エンジンなどを搭載した新型「Eクラス」のセダンとステーションワゴンを発売した。成層燃焼リーンバーンとターボ、排ガス再循環装置を組み合わせた2.0リットル直列4気筒エンジン搭載モデルは、JC08モード燃費15.5km/リットルを誇る。
メルセデス・ベンツを代表する中核モデル「Eクラス」の新型は、燃費性能および環境性能の重視や、充実した安全装備を採用しているのが大きな特徴。パワートレインは2.0リットル直列4気筒ガソリン、3.0リットルV型6気筒ディーゼル、3.5リットルV型6気筒ハイブリッドの3種類が新たに採用されている。
2.0リットル直列4気筒エンジンは世界で初めて成層燃焼リーンバーンとターボ、排ガス再循環装置の組合せを実現。アイドリングストップ機能などの低燃費技術も組み合わせ、最高出力211PSとハイパワーながら、燃費はJC08モードで15.5km/リットルを達成した。3.0リットルV型6気筒ディーゼルは従来より41PSアップの252PSを誇り、アイドリングストップ機能も搭載。3.5リットルV型6気筒ハイブリッドは、「Eクラス」初のハイブリッドシステムで、最高出力は306PS。燃費はJC08モードで15.2km/リットルとクラス最高水準に。
安全装備では、次期「Sクラス」に搭載予定の次世代システムを数多く採用。安全装備と快適装備の総称を、「インテリジェントドライブ」として強くアピールしている。具体的には、さらに進化した「レーダーセーフティパッケージ」「アダプティブハイビームアシスト・プラス」「アクティブパーキングアシスト」を全車に標準装備する。
こうした大幅な変更を行いながら、価格は従来モデルから据置きに。2.0リットル直列4気筒エンジンを搭載する「E 250」が595万円、ハイブリッドモデルの「E 400 HYBRID アバンギャルド」が890万円などとなっている。