ゼネラルモータース・ジャパンはこのほど、インドネシアのブカシ市に新工場をオープンしたことを発表した。2012年9月のインドネシア国際モーターショーで発表したコンパクト・サイズの多目的車「シボレースピン」を生産する。

インドネシア新工場で再選された「シボレースピン」1号車

ブカシ工場はインドネシアの首都、ジャカルタの16km東に位置し、5万8,000平方メートルの敷地を有する。GMは同工場に1億5,000万ドルを投資し、700名の雇用を創出した。同工場では、3列シートで7人乗りのMPV(Multi-Purpose Vehicle、多目的車)を生産する。

ブカシ工場のオープニングイベントには1928年型「シボレー」が展示されたが、これは1927年に設立されたGMインドネシアの前身であるGM Java(ジャワ島)を表しているという。GMはインドネシアで最初の自動車メーカーだった。

インドネシアは昨年、GMの販売が17%増加し、同社にとって最も成長している市場のひとつ。同社はインドネシアにおける生産設備の構築、販売を強化する計画で、「シボレースピン」の生産・発売で市場の成長を継続できる見込みだ。

「シボレースピン」は1.2リットルと1.5リットルのガソリンエンジン、1.3リットルのディーゼルエンジンを搭載。ティプトロニック付き6速オートマチック・トランスミッションや、デジタルスピードメーター・ディスプレイなどを搭載する。ブカシ工場で生産したピボレースピンの80%はタイ、フィリピンに輸出され、残りがインドネシア国内で販売される。また、ブカシ工場の年間の生産能力は4万台となっている。