「AT-X 12-28 PRO DX」の最大径は84.0mmで、全長は90.2mm、重量は530g。APS-C用の広角ズームとしては標準的なサイズと重量です。今回使用したボディ、ニコン「D7100」に装着した際のバランスは悪くありません。取り回しも比較的良好で、身の回りのちょっとしたシーンを気軽にスナップする用途にも使いやすいといえます。
例えば、下の写真のように花壇を12mm側で撮ってみるのも楽しいでしょう。一般的に花の撮影といえば、マクロレンズや望遠レンズを連想しがちですが、あえて広角ズームで花を撮ることで、いつもとは違った新鮮な発見があるかもしれません。
絞り優先AE(F16 1/400秒) ISO400 WB:オート 焦点距離:12mm(18mm相当) (原寸大画像を見る) |
一方で、28mm側までズームアップして、花の一部分を切り取るような感覚で捉えるのもいいでしょう。左下の写真は、28mm側を使って最短撮影距離付近で撮影したもの。絞りは開放値を選んだことで、背景にはきれいな丸ボケが生じています。
絞り優先AE(F4 1/125秒) ISO200 WB:オート 焦点距離:28mm(42mm相当) (原寸大画像を見る) |
絞り優先AE(F4 1/30秒) ISO100 WB:オート 焦点距離:28mm(42mm相当) (原寸大画像を見る) |
下の2枚の写真も、適度にズームアップして風景の一部を切り取ったもの。「AT-X 12-28 PRO DX」の18~42mm相当という焦点距離は、倍率的には約2.3倍と低いですが、実際に得られる表現のバリエーションは非常に高いといえます。準標準での撮影もできるので、広角ズームの入門用に打って付けです。
一般的な標準ズームや高倍率ズームでは満足できない人や、風景やスナップを広がりのある構図で撮りたい人、画角にこだわって写真撮影を楽しみたい人などにオススメしたいレンズです。