LINEは13日、同社が運営する無料通話・メールアプリ「LINE」において、政党の「LINE公式アカウント」を新たに開設した。開設は、インターネットを利用した選挙運動を解禁する公職選挙法案の成立を受けたもので、各政党がLINEを通じて政策やマニフェストを配信することで、国民の政治への興味・関心向上や得票率増加などへの貢献を目的としている。
LINE公式アカウントは、企業/アーティスト/公共サービスなどのアカウントをLINEアプリ内に開設するサービス。開設したアカウントは「公式アカウント」リストに掲載される。 開設したアカウントでは、当該アカウントを「友だち追加」したユーザーに、テキスト・画像・動画などをリアルタイムに配信できるほか、一定時間の間、利用者から意見を募集できる「ON AIR機能」を利用すれば、双方向のコミュニケーションも可能だ。
普段は有償サービスとして提供しているが、今回の政党アカウントでは、政党がLINE公式アカウントをモニター利用する形をとっている。モニター期間は、今夏に予定されている参議院選挙終了時まで。終了後は有償でのサービス提供を検討していく予定だ。
なお、同サービスは、一般ユーザーが利用するLINEの利用方法とは異なり、LINEが提供する専用の情報発信ツールによって運用されるため、各政党が、自党の公式アカウントを「友だち追加」したユーザーのIDを閲覧したり、個別にコミュニケーションすることはできない。