富山地方鉄道は17日、富山軌道線の新停留場「中町(西町北)」の開業を受け、富山軌道線全線のダイヤ改正を実施する。環状線と1・2系統の乗継停留場も変更となる。
富山軌道線は2009年の新路線(丸の内~荒町間)開業後、環状線(3系統)として、超低床車両「セントラム」による環状運転(片方向のみ)が行われている。1・2系統の西町停留場付近で既存線と合流するが、環状線の進行方向に停留場はなく、これまで南富山駅前方面への乗換えはグランドプラザ前停留場より西町停留場への徒歩連絡となっていた。
新設停留場「中町(西町北)」は、荒町~西町間にある富山市の繁華街、総曲輪(そうがわ)通り・中央通りをつなぐ横断歩道脇に設置。プラットホームは片側のみで、環状線と1・2系統の富山駅前方面の電車が停車する。「中町」はかつてこの地にあった停留場に由来し、既存の西町停留場と一体的に運用されることから、「西町北」を副名称に採用した。
富山軌道線のダイヤ改正は17日の始発より実施され、中町(西町北)停留場の設置に合わせてダイヤが見直される。環状線と1・2系統の乗継指定停留場も、17日よりグランドプラザ前停留場から中町(西町北)停留場へ変更。同停留場から1・2系統へ30分以内に乗り継いだ場合、2回目に乗車した電車の運賃が無料となる。
その他、2系統(南富山駅前~大学前間)は平日ラッシュ時間帯に増便され、通勤・通学がより便利になるとのこと。