マカフィーは、一般ユーザー3,000人を対象としたグローバル調査結果を発表、半数以上がモバイルやタブレットの暗証番号を他人と共有し、10人に1人以上が複数デバイスやアカウントで同じ暗証番号を利用しているとして警鐘を鳴らしている。
調査は、同社と市場調査会社One Pollが欧米などを中心に実施した一般ユーザー3,000人を対象としたもので、暗証番号については10人に1人以上が複数デバイスやアカウント間で同じ暗証番号を使っている。全回答者の半数以上にのぼる55%が、パスワードや暗証番号の情報を他人と共有した経験があるなど、パスワードの共有化が進んでいると分析。
また、盗難に備えてバックアップを行っている回答者は5人に1人とモバイルデバイスに格納しているデータ保護に関心が低いこと。15%がパスワード情報を携帯端末に保存しており、保存先として最も多かったものが「メモ」機能で、悪意のある人物に携帯端末が渡ると銀行情報やオンラインストアへのログイン情報が広がる危険性がある。
同社のEMEA(欧州・中東・アフリカ)担当最高技術責任者、ラージ・サマニ(Raj Samani)氏は、「どれだけ多くの重要な情報がモバイルやタブレットに保存されているのか、一般ユーザーが忘れてしまっていることは明らかです。こうしたデバイスには、銀行の情報や住所といった個人情報が含まれていることがあるので、お財布やコンピューターと同様に用心を怠らないことが重要です。暗証番号やパスワードを設定しないのは、玄関のドアを開けっ放しにしておくようなものです。」として改めて警鐘を鳴らしている。