電気通信事業者協会(TCA)は5月9日、2013年4月末日時点での携帯電話・PHSの契約数をとりまとめて発表した。新規契約から解約を差し引いた純増数ではソフトバンクが16カ月連続の首位となった。一方、NTTドコモは苦戦を強いられている。

ソフトバンクは26万4,400増で、累計契約数は3,274万3,900契約となった。同社が月間純増数で首位となるのはこれで16カ月連続、純増数が20万件を超えるのはこれで22カ月連続。同社ではiPhone 5をはじめとするスマートフォンが好調に売れ続けている。テレビCMなどで「通話・パケット接続率No.1」を繰り返しアピールしていることも好影響に繋がっていると見られる。5月7日には、2013年夏モデルの新製品を発表した。

2位のKDDI(au)は20万9,500増で、累計契約数は3,791万8,800契約となった。同社では2013年春モデルとして「INFOBAR A02」を発表し、iPhone 5とともに売れている。また固定通信サービスと組み合わせると毎月の利用料金が割引になる「auスマートバリュー」を始めとする施策も好評で、純増数の伸びを支えている。

3位のNTTドコモは1,300増で、累計契約数は6,153万7,300契約。先月は41万7,400増を記録した同社だが、4月は伸び悩んだ。法人契約の解約などが影響しており、NTTドコモ関東甲信越(35,700増)以外の地域では、NTTドコモ東海が10,400減、NTTドコモ九州が13,200減など、軒並み純減を記録している。

携帯電話全体としては47万5,100契約増で、累計契約数は1億3,220万契約となった。

グループ 純増数 累計
NTTドコモ 1,300 61,537,300
KDDI(au) 209,500 37,918,800
ソフトバンクモバイル 264,400 32,743,900
イー・アクセス - -
携帯電話総計 475,100 132,200,000

NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイルの純増数には、プリペイド契約および通信モジュールサービスについての純増(減)が以下の通り含まれる。

グループ 純増数のうち
プリペイド契約 通信モジュール
NTTドコモ -28,300 20,100
KDDI(au) -1,600 7,700
ソフトバンクモバイル -1,500 75,400

PHSではウィルコムが38,500増で、PHS全体で累計512万4,400契約となった。同社では4月5日より6月30日までの期間限定で、機種変更のユーザーを対象としたキャンペーン「ウィルコム大感謝祭」などを実施している。

グループ 純増数 累計
ウィルコム 38,500 5,124,400
PHS総計 38,500 5,124,400

無線ブロードバンドサービス(BWA)のUQコミュニケーションズは4万9,700増で、累計413万3,900契約。

グループ 純増数 累計
UQコミュニケーションズ 49,700 4,133,900