ポルシェ ジャパンはこのほど、タイプ991ベースの新しい「911ターボ」「911ターボS」の受注開始を発表した。最高出力は520PSと560PSに達し、サスペンションには新しいステア機構が採用されている。
新しい「911ターボ」「911ターボS」は、タイプ991の軽量シャシーを得てハンドリングが大幅に向上。従来のGT的な方向性から、サーキットも似合うモデルへと変貌した。「911ターボS」のニュルブルクリンク北コースのラップタイムは、標準の公道走行可能なタイヤを装着した状態で7分30秒以下を達成しているという。
搭載されるエンジンは3.8リットルの水平対向6気筒ターボで、ガソリンエンジンとしては世界唯一の可変タービンジオメトリーを引き続き採用する。最高出力はターボで520PS、ターボSで560PS。トランスミッションは7速PDK、4WDシステムは電子制御のマルチプレートクラッチを備えた新システムを採用する。また、完全に停止する前にエンジンを停止するアイドリングストップ機能などの低燃費技術により、燃費も16%向上している。
サスペンションには、リアアクスルにステア機構が採用された。電子機械式アクチュエーターを使用したもので、リアタイヤを最大2.8度まで操舵する。従来の4WSと同じく、低速では逆位相、高速では同位相に操舵され、コーナリング性能が向上するとともに、車庫入れなどの取回しでも小回りがきくようになるという。
価格は、「911ターボ」が2,030万円、「911ターボS」が2,446万円。予約は5月14日から受付を開始する。