8月24日よりスタート予定のドラマ『夫婦善哉』(NHK総合 毎週土曜21:00~ 全4回)のスタジオ収録が6日、NHK大阪放送局で行われ、W主演の森山未來、尾野真千子らキャストが会見を行った。
今年、生誕100年を迎えた大阪出身の文豪・織田作之助の代表作『夫婦善哉』を連続ドラマ化。大正から昭和にかけての大阪を舞台に、化粧品問屋の道楽息子・柳吉(森山)としっかり者の人気芸妓・蝶子(尾野)が出会って夫婦となり、柳吉の放蕩ぶりに蝶子が翻弄されながらも、波乱の流転人生を生き抜いていく姿を描く。最終話では、2007年に織田の生原稿が発見された『続 夫婦善哉』を初めて映像化。大阪から新天地へと旅立つ2人のその後も描かれる。
尾野は「慣れ親しんだ大阪で、みなさんの力を借りて柳吉さんを愛し抜きたい」と蝶子役に意欲を。元芸妓の役とあり、クランクインの1カ月以上前から大阪に通い、三味線や日本舞踊、お座敷の所作などを学んだという。役作りについては「芸妓らしくおしとやかにしてます。ダメな柳吉さんを折檻する場面というか、お叱りするシーンでは忘れてるんですが(笑)」と語り、"愛の鞭"もしっかりと振るいながら夫を支えるたくましい女房像を匂わせた。
一方、森山は「これまで森繁(久弥)さんと淡路(恵子)さんをはじめ、数多くの方が演じた作品。それをこの若いメンツで、エネルギッシュなBK(大阪放送局)という場所でやるということで、おもしろいことができそうだと期待して撮影に入った。今はすごくいい渦に巻き込まれながら、心地よく日々を過ごしてます」とアピールした。
また、道楽者のダメ夫を演じるにあたり、気をつけていることは? と聞かれると、「強いて言えば…よく飲んでますかね(笑)。スタッフもキャストも酒飲みが多いんで。あと、着物を着るのにお腹が出てないとダメなんで、いっぱい食べてますね」と明かして笑わせていた。