Microsoftは2日(現地時間)、従来のWebメールサービスであるHotmailからOutlook.comへの移行完了を、自社ブログである「Outlook Blog」で発表した。Outlook.comグループプログラムマネージャであるDick Craddock(ディック・クラドック)氏は、「わずか6週間で150ペタバイト(150,000テラバイト)の電子メールデータを移行した」と、プロジェクトの成功を記事内で語っている。

Hotmailからのデータ移行を完了した「outlook.com」

150ペタバイトの容量を図で表したイラスト

移行プロジェクトを開始する時点で、Hotmailには3億人以上のアクティブアカウントが存在し、150ペタバイトのデータがプールされていたという。さらにOutlook.comは今年2月の正式開始時点で6,000万人ものアクティブアカウントが取得されており、今回の移行によりOutlook.comのアクティブアカウントは4億人に達したという。確認したところ、Hotmailユーザーがサインインすると自動的にOutlook.comのページが開くように変更されていた。

Microsoftのニュースセンターでも、150ペタバイトのデータを視覚的示すイラストを発表。同イラストによれば、150ペタバイト分のDVDを積み上げると、エベレスト6つ分相当する高さになるという。

また、Craddock氏は今後数週間にわたり、他の電子メールアドレスから電子メールを送るSMTP送信機能のサポートや、同社のオンラインストレージであるSkyDriveから、直接ファイルを添付する機能を新たにサポートすることも発表。これらの機能をサポートすることで、Microsoftは他のWebメールサービスに肉薄し、シェアの拡大を狙っている。

近日中にサポートされる異なる電子メールアドレスからメールを送信する機能

SkyDriveから直接ファイルを添付する機能も近日中にサポートされる