農林中央金庫は、首都20km~50kmのドーナツ圏に居住する子供を持つ30歳~49歳の男性を対象に、「現代の父親の食生活」についての調査を行った。調査は3月16日~24日にかけて行い、400件の有効回答を得た。
半数以上の父親が家で朝食を食べている
最初に、家で朝ごはんを食べる回数を聞いたところ、「毎日」と56.3%が回答した。「1・2回」(16.0%)、「3・4回」(10.3%)など、“食べるが毎日ではない”人は31.3%、「食べない」は12.5%だった。
朝ごはんは、パン派より、ごはん派が多い
朝ごはんのメニューについて聞くと、1位は「ごはん」(66.9%)、2位は「パン」(65.4%)だった。以下、「卵料理」(59.4%)、「みそ汁」(51.7%)、「ハム・ベーコン」(45.4%)、「納豆」(42.0%)と続く。洋食系と和食系が適度に混在していることが分かった。
家から弁当を持参する人は4割以上
続いて、平日の昼食について聞いたところ、「職場外の飲食店へ行く」(42.3%)と「家で弁当を作ってもらう」(41.3%)がほぼ同割で並んだ。「家で弁当を作ってもらう」は、2006年に行った同調査結果では25.5%と3割に満たなかったが、7年の間で大きく増えていることが分かる。
昼食の平均的な予算を尋ねたところ、「500~600円未満」が35.3%と最も多かった。以下「700~800円未満」 (15.0%)、「400円未満」(11.7%)、「800~900円未満」(11.7%)、「600~700円未満」(11.0%)と続く。平均は「591円」だった。
夕ごはんを家で食べない理由は「職場のつきあい」
次に、夕食を家で週に何回くらい食べているか聞くと、「毎日」が48.8%、「5・6回」が33.5%、「3・4回」が14.0%だった。夕ごはんを家で食べない日がある理由は、「職場のつきあいがある」(82.0%)、「仕事がある」(48.8%)など、仕事が主な理由であることが分かった。
夕食に出るメニューは野菜料理が多い
家庭の夕ごはんによく出る料理・食品についての調査では、1位は「野菜などの炒め物」(77.9%)、2位「サラダ」(75.6%)と野菜が上位を占めた。以下、「みそ汁」(71.6%)、「シチュー・カレー」(70.4%)、「焼き魚」(68.6%)、「チキンなどの揚げ物」(62.8%)が続く。
前回調査と比較すると、野菜料理は「野菜などの炒め物」(前回63.4%→今回77.9%)、「サラダ」(同58.9%→75.6%)と増加しているが、「焼き肉・ステーキ」(同54.6%→今回 37.9%)は大幅に減少しており、健康に気遣っている様子がうかがえる。
父親と子供は、同じおかず・料理を好む傾向に
家庭の食事で好きな料理、おかずを自由回答で回答してもらったところ、「カレー」(110件)が圧倒的人気だった。以下、「唐揚げ」(67件)、「ギョウザ」(66件)、「ハンバーグ」(60件)の順となっている。これらの回答は、同社が過去に実施した中高生や小学生を対象とした男子生徒の回答と似ており、父親も子供と同じ嗜好(しこう)を持つ傾向があるようだ。
7割の父親が食品の買い物に参加している
次に、「お父さんの食生活への参加度」について尋ねた。70.8%が「食品の買い物」に参加しており、「食事後の食器を運ぶ」(53.3%)、「料理を作る」(52.5%)。「食器を洗う」(40.3%)という回答も多かった。父親の多くは食生活に参加をしており、「何もしない」と回答した割合は11.5%だった。