実写版『ピノキオ』の監督を務める可能性があるというベン・スティラー (C)BANG Media International

映画俳優、監督、脚本家として活躍するベン・スティラーが実写版『ピノキオ』の監督を務める可能性があるという。

本作には当初、ティム・バートンの起用が検討されていたものの、ティムが作品から降板してしまったことから、出演が決まっているロバート・ダウニー・Jr.が友人でもあるベンに監督の座を打診したようで、現在ベンが監督を務めるよう交渉中とのこと。実際、先日開催された映画見本市のシネコンで誰に本作の監督をしてもらいたいか尋ねられたロバートは『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』(2008年)で共演したベンの起用を示唆しており、その後ロバートは本作のアイデアをベンに提案したという。また、デッドラインの報道によれば、ベンはロバート本人とだけでなく、製作を務めるワーナー・ブラザースとも本作について話し合うミーティングの場を持ったようだ。

子どものいない木彫り職人のゼペットを演じる予定のロバートは、妻のスーザン・ダウニーと共に本作のプロデュースも手がけているが、どうやらダウニー夫妻とティムが本作のクリエイティブ上の方向性を巡って対立したことが、監督の座が空白となる原因になったと言われている。コメディーで活躍するベンが監督に起用された際には、ティムのおどろおどろしいファンタジー世界から、コメディー色の強い作風に転換されるものと考えられている。 

実際、近年のコメディー傑作『キック・アス』を手掛けたジェーン・ゴールドマンが本作の初稿を執筆しているが、現在は他の複数のライターの起用が検討されている段階だ。1938年にイタリア人のカルロ・コッローディによって書かれた古典的作品『ピノキオ』は、2年後の1940年に早くもディズニーがアニメ映画化している。

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