AKB48の主力メンバーとして長い間、AKB48グループの人気を支えてきた河西智美が、AKB48を卒業する。ここ最近では、ソロシングルの手ぶら問題や、写真週刊誌にてスクープが報じられるなど、ネガティブな話題ばかりがフィーチャーされてきた彼女だが、完全無料のBSテレビ局 Dlifeにて放送されている『リベンジ シーズン2』で海外ドラマの吹き替えに初挑戦。その関連イベント後、インタビューに応じた彼女は、真剣に仕事に打ち込む20代の女子に見えた。そして、AKB48卒業後は「ミュージカルに挑戦したい」と目を輝かせて話す"イマドキの元気な若い女子"だった。
河西智美 |
――海外ドラマの声優初挑戦お疲れ様でした。海外ドラマ「リベンジ」シリーズは以前から見ていたのですか。
私は見ていなかったんですが、母がシーズン1から見ていたらしく、「河西智美が海外ドラマ『リベンジ シーズン2』の声優をやる」という情報が出たときに母から「あのリベンジに出るの!?」と興奮ぎみに突然電話がかかってきたことを覚えています(笑)。それが嬉しかったですね。
――今回演じたのは、主人公エミリーの復讐のターゲットであるヴィクトリア・グレイソンの少女時代でしたね。
はい。私が声優を担当したシーンを見てもらえれば、ヴィクトリアに対する見方が少しは変わるんじゃないかなと思いますね。もちろんヴィクトリアが復讐のターゲットであることに変わりはないのですが、少しは好きになってもらえるんじゃないかなと。
――演じてみて、河西さんとヴィクトリアに共通点はありましたか。
ヴィクトリアは幼少時に母親からひどい仕打ちを受けていて、大人になってからも母親のことを恨んでいるんです。だから、母親との関係がとてもギクシャクしていたと思うんですよ。でも、私の場合は、小さいときから母のことが大好きで、今も仲良しなんです。もちろん、喧嘩をしたり、怒られたりすることはありましたけど、その都度ふたりで話し合って解決してきましたから。それに、もし私が母との関係に悩んでも、姉に相談することができただろうなと思うんです。だからヴィクトリアにもそういう存在の人がいれば良かったのになと思いました。
――今回が海外ドラマの声優としては初挑戦だったわけですが、何か特別な準備などはしたのでしょうか。
そうですね。声優自体は何度かやらせて頂いているんですが、実写作品は初めてでした。これまでプライベートで海外ドラマを見るときは字幕版で見ていることが多かったのですが、今回の声優挑戦が決まってからは吹き替え版を見るようにしていました。英語で会話しているものを日本語で吹き替えなければいけないので、元々の口の動きがまったく違うんです。だから、口の動きに合わせて演技をする研究をしました。
――そのほかには、どんな練習をしたのですか。
今、海外ドラマにハマっているので、それらの作品を見て研究しました。例えば、女優さんの息づかいなどを意識しながら番組を見ていましたね。今回吹き替えをやらせてもらった女優さんはボソボソと話している印象があったので、そういう意識でやってみたのですが、監督さんに「もっと激しく、強くやってみて」と言われ、"こんなにオーバーにやって、初めて伝わるんだ"と驚きました。あと「この女優さんはしゃべった後にすぐ口を閉じる癖があるから、あなたもしゃべったらすぐに口を閉じて」と言われたんですよ。そのときに"あっそういうところを見なきゃいけなかったんだ"と凄く勉強になりました……続きを読む