ルノーのスポーツモデルの開発やレーシングカーの開発・製造、レースイベントの主催などを行うルノー・スポールが、このほどヨーロッパ以外で初めてとなる開発テストを鈴鹿サーキットで実施した。
ルノー・スポールはこれまで、販売の主要な市場であるヨーロッパで開発テストを行ってきた。しかし日本をはじめ、ヨーロッパ以外の市場の重要性の高まりを受けて、今後はヨーロッパ以外でも開発テストを実施することを決定し、その最初のテストとして鈴鹿サーキットが選ばれたという。テストチームは4月12~17日の日程でテストを実施。テストドライバーには、ドイツのニュルブルクリンクで量産車最速タイムを記録したロラン・ウルゴン氏が務めた。テストはサーキット走行だけではなく、日本の交通環境・道路環境を調査するための一般道の走行も含まれている。
テスト最終日には、鈴鹿サーキットでタイムアタックが行われ、事前に設定していた基準タイムの「2分34秒」を上回る「2分33秒328」を記録。鈴鹿サーキットで行った初めてのテストの成果は上々なものとなった。最終日にはルノー・スポール チェアマンのパトリス・ラティ氏が初来日し、日本での初のテストの模様を見守っている。「テストの結果は非常に満足の行くものでした。今回のテストで得られたデータは、今後の車づくりに生かしてゆくことになります」と同氏は語っている。