女優・日南響子が主演を務める映画『桜姫』(6月29日公開)の予告映像がこのほど公開され、日南が「珠麟(しゅりん)」名義で歌声を披露していることが明らかになった。

映画『桜姫』(6月29日公開)

今回公開された予告編では、「珠麟」の歌う楽曲「鴉(からす)」がテーマソングとして採用されている。日南のアーティストプロジェクトである「珠麟」の詳しい情報は明かされていないが、映画の世界観と同様、多彩に変化する歌声が聞き取れる。

映像は、「コノ恋、破滅的。」というコピーからはじまり、一人の男を追い求めて姫から遊女へと落ちた女・桜姫の姿がさまざまな場面から描き出されている。冒頭でうっとりと微笑む桜姫は一転、恋する男・権助を追い求めるために遊女の道を選ぶと、姫姿からは想像できないような妖艶な色気を漂わせはじめる。後半ではさらに美しく凛々しい日南の表情や、権助役・青木崇高の男臭い色気、麻美ゆまの雄叫び、野々村真の変顔など、摩訶不思議な世界観が浮かび上がる。

同作は歌舞伎の代表作「桜姫東文章」をベースに、主人公・桜姫の常識外れな恋愛模様を独創的な映像感覚と奇抜なアイデアで描いた作品。高家の娘・桜姫はある晩、盗賊の権助(青木崇高)に襲われてしまうが、そのことがきっかけで権助のことが忘れられなくなってしまう。権助と再会するために桜姫がとった手段は、身分を捨て遊女になること。一方の権助は盗んだ巻物のせいで殺し屋に追われるはめに。桜姫を死んだ恋人の生まれ変わりと信じる不死身の坊主・清玄(でんでん)が登場すると物語は思わぬ方向へと展開する。

(C)2013「桜姫」製作委員会