自宅でチャーハンを作ったら、ベチャベチャになってしまって全然おいしくない! そんな経験をした方もいるだろう。今回は、パラパラなチャーハンを作るための簡単なコツをご紹介する。

チャーハンをパラパラにするコツとは

様々なチャーハンの中でも、パラパラになりやすいのは卵チャーハン。多くのレシピ本では、次のような作り方で紹介されることが多いだろう。

1.長ねぎをみじん切りにし、卵はボウルに溶きほぐしておく。

2.フライパンに油を入れて強火で熱し、とき卵を一気に入れて手早く混ぜる。温かいご飯を入れ、木べらで卵と混ぜながらほぐす。

3.1の長ねぎを2に入れて混ぜたら、鶏がらスープの素、塩、こしょうで味付けし、最後にしょうゆをフライパンのフチから垂らして、さっと混ぜる。

■ポイント1 具材を少なくすること
この中に幾つかのポイントがあるが、特に大切なのは「具材が少ない」という点だ。チャーハンの具には、卵のほか、長ねぎや焼き豚がよく使われるが、当然ながら具材が多ければ多いほど食材が持つ水分によってチャーハンはベチャベチャになりやすくなる。

■ポイント2 卵を数回に分けて入れること
また、2の手順で手早く混ぜることも重要。熱い油に卵を入れ、油を含んだ半熟卵になったところにご飯を入れて手早くまぜることで、ご飯粒の表面に卵の膜をつけることができるのだ。

しかし、これには「強い火力」が必要不可欠。チャーハンをパラパラにするのに必要なほどの火力を家庭で出すことは難しい。フライパンから煙がでるほど熱してから調理するという方法もあるが、フライパンを痛めてしまうのでオススメすることはできない。

強い火力を用いずに、ご飯粒に卵の膜を作るにはどうすればよいか。それは、卵を数回に分けて入れることで可能となる。手順2で溶き卵の2/3を入れていため、手順3で残りの卵液を3回に分けて入れる。このようにすることでご飯の表面に卵の膜ができ、パラパラのおいしいチャーハンができあがるのだ。

チャーハンに入れる具材はなるべく少なく

木べらで切るように混ぜることで、ご飯粒がつぶれて粘りがでてしまうのを防ぐことができる

以上のような少しの手間で、チャーハンがベチャベチャになるのを防ぐことができる。ぜひ試してみてはいかがだろうか。


著者プロフィール

筋肉料理人
1963年6月生まれ。佐賀県在住。自営業のかたわら、居酒屋で料理人としても働く。2009年からは佐賀県三養基郡みやき町保有の元民間保養施設で食文化コーディネーターとしても活躍。趣味は料理、バイク、アウトドア、筋トレ、熱帯魚。 子供は中学生と小学生の2人。日々料理を楽しみ、筋トレ、プチダイエットも継続中。 超人気レシピブログ「魚料理と簡単レシピ」も執筆。