住宅ローン、保険代、子どもの教育費……。結婚すると、独身時代には考えもしなかった出費が重くのしかかるようになる。当然、お金に対する価値観も変化していく訳で……。今回は結婚してからのお金の使い方について、マイナビニュース会員の既婚女性200名に調査した。
「お金の使い方は結婚してから変わりましたか?」という問いに対し、「はい」は53%、「いいえ」は47%だった。さらに「はい」と答えた人に対して、何に使うお金がどのように変わったか、また、それについてどう思っているかを尋ねた。
■オシャレを我慢する人、多数!!
・「服や靴・自分にかけられる額が減った。今は子供が2人いて専業主婦だし、しょうがないと思っている」(33歳女性/その他/その他)
・「自分のファッション用品、服やかばんに使うことが多かったが、家族のものが優先順位が上になった」(30歳女性/その他/その他)
・「美容院に行く回数が減った」(26歳女性/その他/主婦)
・「結婚で転職したため収入額が大幅に減り、服やバッグなどに使うお金、美容院代、エステ、ネイル等、自己投資分がほぼなくなった。非常にストレス」(37歳女性/金融・証券/営業職)
・「独身の頃はデート用のかわいい服をたくさん買っていたが、結婚してからは同じ服を着まわしするようになった」(28歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
■いい影響もあるようで……
・「自分の洋服などにかけるお金がほとんどなくなった。でも、その分食材や日用品を買い物するのが楽しくなった」(26歳女性/医薬品・化粧品/事務系専門職)
・「服や化粧品を買う前に熟考するようになり、無駄なものを買わなくなった。堅実に貯金できているので良いことだと思っている」(25歳女性/食品・飲料/販売職・サービス系)
・「自分に掛けてたお金がいかに無駄だったかわかったので無駄遣いがなくなった」(26歳女性/自動車関連/事務系専門職)
・「化粧品とか美容費が減りました。もうちょっと(いいものを)使いたいけど、コスパが良いものを見つける力があがった」(27歳女性/金融・証券/事務系専門職)
■家族のために
・「子供が生まれたら子供に使うようになった」(35歳女性/情報・IT/事務系専門職)
・「自分ではなく、お稽古など子どもの教育費にお金をかけるようになった」(31歳女性/金融・証券/事務系専門職)
■自炊が増えるので……
・「食事に使うお金が増えた」(23歳女性/学校・教育関連/専門職)
・「外食が減った、夫婦では家で食べることが多いが満足している」(28歳女性/情報・IT/秘書・技術職)
・「外食をしなくなった。家出食べる方がまったりできるし安く済むから」(29歳女性/飲食/販売職・サービス系)
・「食費で自分で作ることによって節約できて、グルメイベントなどにも行かなくてすむようになった」(25歳女性/電機/事務系専門職)
■貯蓄や財テクに燃える人も
・「自分の欲しいものを買う機会が少なくなり、その分を貯金しておこうと考えるようになりました」(47歳女性/主婦)
・「貯蓄するために計画的にお金を使うようになった」(26歳女性/金融・証券/事務系専門職)
・「不動産や運用に関わる金額が大きくなった」(22歳女性/自動車関連/事務系専門職)
・「海外旅行や服に使っていたお金を、マイホーム資金や保険代に使うようになった」(31歳女性/金属・鉄鋼・化学/技術職)
■とにかく節約!!
・「お金を使わないようになった。使うのがもったいないと意識するようになった」(29歳女性/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)
・「全体的に余計なものを買わなくなった」(24歳女性/建設・土木/技術職)
・「趣味(本)以前は本屋で読みたいと思ったら購入→古本屋というパターンだったが、読みたいと思った本は、まずは図書館で探してからになった」(31歳女性/医療・福祉/専門職)
■借金返済に
・「自分のために使うお金がなくなった。旦那の滞納税金があったこと、亡き義理母の借金や滞納税金発覚に返済の毎日です」(37歳女性/その他/販売職・サービス系)
■お小遣い制に
・「お互い小遣い制になったので無駄遣いしなくなった」(30歳女性/機械・精密機器/秘書・アシスタント職)
・「今までは使いたいだけ使っていたが、結婚してお小遣い制になってから、計画的にまた使用額もかなり抑えられてます」(28歳女性/医薬品・化粧品/事務系専門職)
■使えるお金が増えた人も
・「毎月のお小遣いがちゃんとあるので、服にお金をかけられるようになった」(33歳女性/団体・公益法人・官公庁/販売職・サービス系)
・「共働きなので、逆にこまごましたことまで節約しようとは思わなくなった。むしろパーっといくところはパーっといこうみたいな」(27歳女性/医療・福祉/専門職)
■総評
今回のアンケートでは、半数以上の女性が「結婚してお金の使い方が変わった」と答えている。自由に使えるお金が"増えた"という人も一部いたものの、大部分は生活費の増加などを理由に「節約せざるを得なくなった」と回答していた。
節約のターゲットとして多く挙げられていたのは、洋服や靴、バック、アクセサリーといった服飾品。さらに、美容院や化粧品にかかる費用など、女性の"キレイ"に関するコストを犠牲にする人は多いようだ。独身時代にはついつい"自分磨き"にお金をつぎ込んでいた人も、家族ができることで自然と優先順位が変わっていくのかもしれない。
自由に使えるお金が減ったことについては、不満の声ももちろんあったが、意外にも潔く気持ちを切り替えているような回答も多かった。これを機に"無駄遣い"を改める人、貯金・住宅ローン返済に燃える人、節約に"生きがい"を感じる人……などなど、女性のポジティブな姿勢に頼もしさも感じられた。
調査時期: 2013年4月5日~2013年4月9日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 女性200名
調査方法: インターネットログイン式アンケート