SMAPの稲垣吾郎が、1983年に放送されたNHK朝連続テレビ小説の映画化作『おしん』(10月12日公開)で、おしんの父親・谷村作造役を演じていることが26日、公開された予告映像で明らかになった。
NHK朝の連続テレビ小説「おしん」は橋田壽賀子が脚本を務めた作品で、平均視聴率52.6%、最高視聴率62.9%を記録するなど社会現象に。山形県の寒村に生まれ、苦難を強いられても決して負けることなく生きる女性・谷村おしんとその母親・ふじ(泉ピン子)との親子愛は日本全国に感動を与えた。本作ではおしんの少女時代に焦点を当て、数々の困難にぶつかりながらも、家族を思い、愛らしく成長していくおしんの姿を描き出した。
稲垣が演じる作造は、おしんや上戸彩演じる妻・ふじにきつく当たったり、奉公先から勝手に戻ったおしんに対して厳しく叱責したりなど、谷村家の大黒柱的存在。TVドラマで同じ役を演じた伊東四朗に対して、視聴者からクレームが殺到したことでも当時話題になった。その風貌も無精ひげ、日焼けメイク、方言、貧しい設定など、稲垣にとってはまさに新境地。稲垣は自ら髪型のアイデアを出すなど撮影に積極的に臨み、「普段の自分を忘れて役に没頭できるのでやりやすいです」と語っている。
また、おしんを演じた子役・濱田ここねに関しては、「とにかく過酷な状況下の撮影で一生懸命がんばってるここねちゃんの姿は見ると胸がしめつけられる思い」と語り、「僕らも初心に戻って頑張らなきゃなという気持ちにさせてくれるし、小さいけれど座組の座長で太陽みたいな存在です」と絶賛した。また、フジテレビ系ドラマ『流れ星』(2010年)では兄妹役だった上戸との再共演を「何か縁があるのかなと思いますね」と語り、「この時代にも不思議とハマっていて、新しい上戸さんが見られると思います」とアピールしていた。