ブルーマウンテンにマンデリンなど高級コーヒー豆の銘柄は数あれど、実際店頭では200g1,500円程度で売られている。だが、世の中にはアッと驚く価格のコーヒー豆も存在する。

226gで6,000円のコーヒー豆

「コスタリカ フィンカ パルミレラ」(6,000円 / 226g)

スターバックスが展開する希少なコーヒー豆のブランド「スターバックス リザーブ」では、なんと226gで6,000円という超高級豆を販売していた。「コスタリカ フィンカ パルミレラ」というコスタリカ産の豆で、ゲイシャと呼ばれる世界的に珍重されている品種のコーヒー豆が使われている。

ゲイシャという名前はなじみがないと思うが、コーヒーに詳しい人なら知っているであろうアラビカ種の原種の1つで高品質な豆として知られている。なぜゲイシャの希少性が高いかというと、ゲイシャ種の木には多くの実がならず、生産性が低い点が挙げられる。逆にいうと、1つひとつの実に多くの栄養が行き渡るため、複雑な風味が醸し出されるのが特徴となる。

コーヒーを淹れる際、180mlの水に対して10gを使用するのが基本。と考えると、226gで約20杯の抽出が可能で、1杯あたりに換算すると約300円。1袋6,000円のコーヒー豆と考えるとギョッとするが、1杯300円程度なら飲んでみたい……という気にはなる。

しかし現在、残念ながらコスタリカ フィンカ パルミレラは販売終了となり取り扱いはない。スターバックス リザーブは希少豆を扱うという特色上、定番の豆がなく時期によって販売する商品が異なる。現在は、インドネシア産「イスラ フローレンス インドネシア」(2,200円 / 226g)、「ウエスト ジャバ インドネシア」(2,200円 / 226g)が販売中だ。

イスラ フローレンス インドネシアはメープルとバタースコッチを思わせる甘みと口あたりに、瑞々しさを感じる味わいが特徴。ウエスト ジャバ インドネシアは、インドネシア西ジャワ産コーヒーで、甘みをともなう様々なハーブが重なり合い、ミルクチョコレートをイメージさせる舌触りと風味を併せ持つ。

両商品共に、前述のコスタリカ産の豆に比べるとチャレンジしやすい価格設定になっている。スターバックス リザーブで扱うコーヒー豆との出会いは、製品の特性上一期一会に近いものがある。気になる豆があったら迷わず購入することをお勧めする。