超デカい会社を経営する超大金持ちの社長が、超イケてるパワードスーツに身を包んで超強いヒーローになる映画『アイアンマン』。その第3作となる『アイアンマン3』が4月26日に2D/3D日本先行公開される。

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「さらば――アイアンマン。」

公式サイトにはそんな不穏なキャッチコピーが踊っており、今作でいったいアイアンマンがどうなってしまうのか、気になってしかたないのは筆者だけではないだろう。

同作は、全米の歴代オープニング記録を塗り替えるなど、全世界で大ヒットした映画『アベンジャーズ』(2012年)の1年後という設定。人類滅亡の危機をかろうじて回避したアベンジャーズ。しかし、米合衆国政府は、未曾有の危機に際してヒーローという"個人"の力に頼ることを危惧する。一方、トニー・スターク(ロバート・ダウニー Jr.)自身はまだ見ぬ敵の影におびえ、何かに憑かれたかのように新型アイアンマンスーツを次々に開発していた。心身ともに極限まで追いつめられたトニー。アイアンマンの最後の戦いが、いま始まる……という内容だ。うーん、早く観たい!

さて、そんな風にアイアンマンに思いを馳せていたところ、何とマイナビニュース編集部から「アイアンマンのパワードスーツを着てみませんか? 」という仕事の依頼が舞い込んできた。

あまりにも突然かつ予想外の話に、一瞬意味がわからず混乱してしまったが、そのまま文字通りの話であった。

アイアンマンのパワードスーツを着る!

そんなチャンス、これからの人生で二度と訪れない可能性の方が高い。二つ返事でOKし、担当編集と共にさっそくそのパワードスーツの保管されている秘密の部屋へと足を運ぶことにした。

秘密の部屋があるビルに到着し、案内された先には……

あった!

パワードスーツだ!

本当にあった!

あと少しでこの格好になれる!!

わかってはいたことなのだけど、やはり実物を見ると心がザワっとする。というのも、このパワードスーツ、質感が本物そっくりでものすごく精巧に作られているのだ。……いや、本物のパワードスーツを見たことがないので(当たり前だ)、本当に本物そっくりなのかはわからないのだけど、少なくとも筆者が映画を見て想像していたパワードスーツの質感そのものだったのである。こ、これを着ていいんですか!?

若干前のめりになりながら、さっそく着用を開始!

といってもこのパワードスーツ、自分ひとりでは着ることができない。映画だとトニー・スタークがスマートに身に着けていたのだけど、我々は一般人なので仕方ないのである。

早速着ようと思ったが、何か嫌な予感がしたので、試しにマスクを先にかぶってみようということになった。マスクに頭が入るかどうかを、一応チェックしておかなければならないのだ。

「たいていの人は入りますから大丈夫ですよ。念のため」

そんな言葉に安心しながらマスクに頭を入れる。

……んっ?

……。

入らない!

天地がひっくり返るほどの衝撃とはこのことだろうか。なんと筆者の頭が大きすぎてアイアンマンのマスクに収まらないのである。知っていた。自分の頭が大きいことは、帽子屋で何をかぶっても孫悟空の輪っかみたいに締め付けられた学生時代のあの日に痛感していた。だけど、まさかそれがこんなところで仇となるなんて……。

絶望。その2文字が脳裏をよぎる。

っていうか、そもそもこの企画、どうするのよ!?

あまりのショックでマスクを手にボーっとしていたところ、同行していた編集者の顔が目に入った。スラっとして小顔でスタイルの良い編集者。

そうだ、アイアンマンになれるのは彼しかいない!

その昔、ヒーローの資格を失った男からヒーローを受け継いだ少年が活躍する作品があった気がするが、このときの筆者はまさにその"ヒーローの資格を失った男"の気分であった。まぁ失ったも何も、最初からなかったのだけど。それ以前にヒーローの資格が"頭の大きさ"だなんて夢にも思わなかった!

ああ、現実はなんて残酷なんだ。

ということで編集者は無事アイアンマンのマスクを着用し、なりきることに成功した。アイアンマンらしいポーズを次々に決める編集者。それを眺める筆者。

……何しにきたんだろう。

どこからどう見てもアイアンマンである

それっぽいポーズを決める編集者

「マイナビニュース読者よ! これがアイアンマンだ」といわんばかりにキメポーズをとる編集者。ノリノリだ

いかん、このままではどうしても納得がいかない。そうだ、マスクがダメでも体は入るはず。映画でもトニー・スタークがアイアンマンのマスクを脱いでパワードスーツだけ着ている場面があるわけだし、そこだけでも再現してもいいですかね!?

これに快くOKをいただけたので、さっそくボディだけパワードスーツを着用開始する。

パワードスーツのパーツは思った以上に細かく分かれている。また、思ったよりも軽量化されていて動けないほどではないが、とはいえそれなりの重みがある。トニー・スタークのように自由自在に動くのは難しそうだ。

と言っている間に着用完了! どうですか、この似合わなさっぷり……!

思わずゆるむ口元

演説台で檄を飛ばしているイメージ

演説台でのドヤ顔を、より映画のワンシーン風なものに仕上げてみた

最初は元気よく遊んでいたのだけど、そのうちにパワードスーツの重量がじわじわ効いてきた……

もはやアイアンマンでも何でもないが、このときは興奮していたのですっかりいい気になっていろいろとポーズをとってみた。気持ちはすっかり遊園地ではしゃぐ子どもである。

とまぁそんなこんなでしばらく遊んでいたのだけど、体は正直なもので、じわじわとパワードスーツの重量が効いてくる。もうダメだ。

パワードスーツを脱ぎ、身軽になって真っ先に思ったのは、

「やっぱヒーローには向いてないな」

ということであった。

ちびっ子の諸君、ヒーローになるためには1に体力、2に体力、3、4がなくて5に小顔だぞ!

映画『アイアンマン3』は、2013年5月3日の全米公開に先駆け、4月26日に2D/3Dにて日本先行公開。