ダイドードリンコは、缶コーヒーのブランド「ダイドーブレンド」を2012年にリニューアル。2013年には、春夏新商品として「ダイドーブレンド ブレンド微糖」185g缶(120円)を3月25日に、「ダイドーブレンド ブレンドBLACK」の185g樽缶(120円)と275gボトル缶(130円)を3月18日に発売し、400gボトル缶(147円)をコンビニエンスストア限定で4月29日に発売する。3月25日からは俳優の役所広司さんを起用したTVCMを展開しており、その内容からも並々ならぬ"こだわり"が感じられる。今回発売の2ブランドは、どのようなこだわりが詰まった商品となっているのだろうか。
味重視の消費者ニーズにこたえられていない!?
同社ユーザー調査によると、消費者は缶コーヒーに対して豊かで複雑な味わいや最適なブレンドを求めており、"味覚"を重視していることが分かったという。「それに対し、TVCMなどのプロモーションでは味わい面よりインパクト競争と化しているのが現実。そこで弊社では、味をテーマにした開発に乗り出しました」(同社担当者)。
「ダイドーブレンド ブレンド微糖」は、コーヒーの奥深いコクとキレの良い後味が楽しめるという微糖コーヒー。同社担当者に話を聞くと「長年の経験で培われたブレンド技術を駆使し、ブラジルやベトナム、コロンビア、タンザニア、グアテマラのコーヒー豆を使用し、それぞれ4段階の焙煎をしています。つまり、計20種類の豆を使っているということで、使用量も従来の1.5倍。これにより、深い味わいとキレのある後味を実現しました」とのこと。豆の選択から焙煎、ブレンドに至るまで、こだわり抜いた缶コーヒーになっているのだ。
「ダイドーブレンド ブレンドBLACK」は、コーヒー本来の深い味わいと華やかな香り、そして余韻が楽しめるというブラック無糖缶コーヒー。「缶コーヒーは、熱を入れる殺菌によって味わいが弱まるため、他社では香料で香りや風味を補っているのが現状です。しかし、弊社では香料不使用。インドネシアやブラジル、コロンビア、タンザニア、グアテマラといった5カ国のコーヒー豆を使用し、それぞれに異なる焙煎度合い、挽き具合、ドリップを行って徹底的に味わいを引き出し、華やかな香りと余韻が特徴的なブラックコーヒーに仕上げました」。加熱殺菌による味わいの劣化を香料ではなく、原料と製法で補った逸品なのだ。
こうしたこだわりの缶コーヒーに対して消費者からは、「しっかりしたコクと後キレが気に入っている」(ブレンド微糖)、「しっかりとした香りとコクが癖になる」(ブレンドBLACK)という評価を得ているという。缶コーヒーを愛飲している人なら、ぜひその違いを自分の味覚と嗅覚で確認してほしい。