ニューヨーク、ブルックリン生まれのフォークシンガー、リッチー・ヘブンスが、4月22日に死去した。72歳だった。
リッチーは心臓発作のため自宅で息を引き取り、彼が所属していたザ・ルーツ・エージェンシーは今回の訃報を聞き「リッチー・ヘブンスはポピュラー音楽界において、最も独特な声を持った才能溢れるミュージシャンでした。彼の情熱的で、強く心に訴えるソウルフルな歌い方は、1969年にウッドストック・フェスティバルへの歴史的登場を果たして以来、唯一無二で時代を超えて愛され続けています」と声明を発表。さらに次のようにメッセージを続けている。
「40年間にわたって、ヘブンスは音楽を通し、兄弟愛や個人の自由といった熱いメッセージを送ってきたのです。ウッドストックからワイト島、グラストンベリー、フィルモア・オーディトリアム、ロイヤル・アルバート・ホール、そしてカーネギー・ホールに至るまで、リッチーは世界的にも最も素晴らしいライブ会場で開催される伝説的な音楽フェスティバルでプレイしてきました。彼はいつだって、グリニッチ・ヴィレッジのコーヒーショップや小さなクラブ、地元のシアターなど小規模な場所でパフォーマンスする時であっても、集まった人数に関わらず自分の歌を聞きに来てくれたことに対して感謝の気持ちを忘れませんでした。何よりも、これまでファンの方々に出会えたことに感謝していました。リッチーのご遺族は、ファンの皆様も一緒になって彼の死を悼んでくれることに心から感謝していますが、こんな辛い時だからこそプライバシーの尊重を求めておられます」
1969年、野外音楽祭「ウッドストック・フェスティバル」に出演を果たしたリッチーは、1971年にビルボード・ホット100で16位にランクインした「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」「ヒア・カムズ・ザ・サン」などザ・ビートルズの楽曲をソウル風にカバーしたことでも知られている。
晩年にリッチーは、グルーヴ・アルマダ、スティーヴ・ハケット、ピーター・ガブリエルなどともコラボレーションを果たしていて、3年前にツアー活動から引退するまで40年以上に渡るキャリアを誇っていた。リッチーの公開葬儀は近日中に予定されている。
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