イオンは23日、全国の「イオン」「マックスバリュ」など約850店舗に、バイオマス検証マーク付有料レジ袋を25日より順次導入すると発表した。

今回導入するバイオマス検証マーク付レジ袋は、レジ袋の無料配布を中止している店舗にて展開。併せて、バイオマス検証マーク付「マイバスケット」をグループ約1,400店舗に導入する。価格は、レジ袋が1枚5円、「マイバスケット」が1かご380円。

バイオマス検証マークの付いたレジ袋と「マイバスケット」(出典:イオンWebサイト)

同社はこのたび、国際的な認証機関SGS SA(以下、SGS)とUL Inc.(以下、UL)より、レジ袋と持ち帰り専用かご「マイバスケット」について、バイオマス検証マークを取得。このマークの認証は、SGS、UL、豊田通商が共同で製品のバイオマス素材含有量のグローバルスタンダード化に取り組む「『SGS・UL』の植物由来素材認証プログラム」の一環として行われており、SGS、UL両機関からのバイオマス検証マーク取得は、イオンが世界初となるという。

「『SGS・UL』の植物由来素材認証プログラム」とは、世界的な認証機関SGSと北米最大級の認証機関ULが、バイオマス素材の認証基準・規格化の統一に共同で取り組むことにより、グローバルスタンダードとなる認証の成立を図るもの。

イオンによると、バイオマス素材の市場が拡大する一方、その認証については、国や地域、自治体、認証機関ごとに基準が異なり、バイオマス素材の認知度向上や市場拡大を進める上で課題となっているという。同プログラムは、SGS、ULによるバイオマス認証を国際的な共通規格にすることで、バイオマス素材への信頼性を高め、「認知度向上と市場拡大につなげることを目的としている」(イオン)。

なお、今回の検証に基づいたバイオマス素材の含有率は、レジ袋が70%、「マイバスケット」が55%となっている。

イオンは、地球温暖化対策として買物袋持参運動を推進するとともに、2007年より全国チェーンの小売業として国内初となる「レジ袋無料配布中止」の取り組みを開始。現在グループ約850店舗にて実施している。2011年には有料レジ袋の素材をバイオマスプラスチックに変更し、環境負荷のさらなる軽減に努めているとのこと。

さらに、レジ袋の無料配布を行っている店舗においても、適量配布を徹底すると同時に、「マイバッグ持参運動」「マイバスケット持参運動」を推進。これらの取り組みにより、2012年度のレジ袋削減枚数を18億枚、「16万7,000トンのCO2排出量削減につながった」(イオン)としている。