マネーツリーは23日、日本の大手銀行とカード会社に対応している「データ分析機能付」の一括管理iPhoneとiPadアプリを25日よりApp Storeにて無料配信を開始すると発表した。
多くの人が複数の銀行口座やクレジットカードを保有して、用途に合わせて使い分けているという。しかし、口座が増えるほど面倒になるのがお金の管理。オンライン明細を確認するにはそれぞれの金融機関のサイトに行って、異なるIDやパスワードでログインしなければならない。お金の一括管理アプリ「Moneytree」では、金融機関の口座を一度登録するだけで、複数の預金残高やカード使用額を同一画面上で確認できるようになるという。それぞれの残高を集計した収支額も表示されるので、資産の状態がひと目でわかる。登録できる金融機関は日本の主な銀行、カード会社など全30社以上。さらに、クレジットカードの支払日や電子マネーは前回いつチャージしたかといった重要な情報が自動的に表示。自動データ分析で、消費ぐせも教えてくれるという。
マネーツリーではクラウドコンピューティングを活用することで、iPhoneやiPadなどの端末だけでなく、サーバー上にもデータを保存する。常に最新の情報がバックアップ保存されていることになるので、端末の初期化、機種変更、紛失などによって端末内のデータを損失しても心配ないという。また、サーバー上に保存されている同一データに複数のデバイスからアクセスできるので、外出時はiPhone、自宅ではiPadというような使い分けしたり、1つの家計を夫婦それぞれのスマホ端末で管理するといったフレキシブルなデータ管理が行えるとのこと。
データは暗号化してロックされており、銀行と同様の高水準のセキュリティーでデータの保護を行っているという。また、個人情報の登録は最低限で済むように努める、いつでもデータを削除できるようにするなど、顧客のプライバシーの保護に細心の注意を払っているとしている。
Moneytreeは従来の家計簿というコンセプトを取り払い、支出額を入力したりレシートを画像で取り込んだりという日々の煩雑な作業の必要性がなくて、自動的に家計簿を継続管理してくれる。
同社は登録できる銀行やカード会社を継続的に追加していく。さらに、Moneytreeのデータ分析能力を向上させ、提供する情報の質と利便性を追求していく。iPad向けのネイティブ版は現在製作中で、その後にAndroid版が続く。できる限り多くの人にMoneytreeを利用してもらえるよう、無料でサービスを提供することを目指している。ただし、現在開発中の「プレミアム機能」に関しては有料で利用してもらう予定。