Microsoftは22日(現地時間)、Internet Explorerのコンシューマー(消費者)向けオンラインプライバシーに焦点を当てた啓蒙(けいもう)活動を米国で展開すると、自社ブログである「Exploring IE」で発表した。Windows担当ゼネラルマネージャーであるRyan Gavin(ライアン・ギャビン)氏は、「プライバシー情報はターゲティング広告など多くの場面に利用され、重要性が増してきた」と前置きし、「オンラインプライバシーに焦点を当てたキャンペーンを始める」と述べている。

キャンペーン内容はTVスポットCM専用サイトなど多岐にわたり、質問に答えていくオンラインクイズ形式で、自身が持つプライバシーの傾向や好みを知ることが可能(英語)。

オンラインプライバシーの重要性を語るTVスポットCM。YouTubeから閲覧可能

キャンペーンサイトとなる「www.microsoft.com/yourprivacy」

同氏は「重要なのは線引きであり、直接の関連性の無いものや、子どもたちの個人情報のようなものに関しては限界点を設けるべきだ」と述べ、オンラインプライバシーの啓蒙活動に至る経緯を説明している。同社のInternet Explorer 10は、Webサイトによるトラッキングを抑制するための機能「Do Not Track」をサポート、初期状態で有効にしたことに対して大手広告企業などから反発されていた。IE TestDriveのコンテンツでは、Do Not Trackのサポート状況などの解説も掲載されている。

IE TestDrive上で示されている各Webブラウザーの「Do Not Track」サポート状況