大阪府・梅田に新しい商業施設「うめきた・グランフロント大阪」が4月26日にオープンする。オフィスやホテルなどが入居する大型施設で、その中核施設として位置づけられる「ナレッジキャピタル」には、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社がいずれも関西圏初の旗艦店となる大規模店を出店。22日、これら旗艦店が報道関係者らに公開された。

梅田の再開発地区における大型ビルとなるグランフロント大阪。大阪駅と梅田駅そばにあり、ホテルやオフィス、ショップなどが入る。右がナレッジキャピタル

ナレッジキャピタルは大きな吹き抜け構造になっている

ドコモの関西のブランド発信拠点「docomo OSAKA」

ドコモは、一次代理店のアイ・ティー・シーネットワークが運営する「ドコモショップ グランフロント大阪店」をナレッジキャピタル2階に開設。愛称は「docomo OSAKA」で、「関西のブランド発信拠点」として位置づける旗艦店となる。

docomo OSAKA

ドコモのショップ店員に対する資格であるグランマイスター所有の店員を揃え、きめ細かな接客を提供する

同店舗では、従来のドコモショップとしての販売、料金支払いなどの機能に加え、最新機種やサービスを体験できるショールームとしての機能も設けられている。開放的な店内には、ドコモの最新機種が並び、各機種の料金や機能紹介用にタブレットを使ったディスプレイを初めて採用。店内のポスターなどは全てデジタルサイネージ化した。

各種スマートフォンやタブレットなどの最新端末が並ぶ

店内の大型モニタには、体を動かしながらドコモのサービスなどをチェックできる体感型のディスプレイの「ドコモ モーションシアター」や巨大なスマートフォン「BIG!スマホ」でドコモコンテンツなどを体験できるようになっている。

ドコモ モーションシアター。これはドコモドライブネットの紹介映像だが、マイクロソフトのユーザーインタフェース「Kinect」のモーションセンサーを使い、体の動きに応じて画面が動く仕組み

人の背丈よりも大きいスマートフォン「BIG!スマホ」

dゲームやdショッピングなど、ドコモサービスの紹介コーナーも設けられている

300平方メートル以上の店舗面積は関西最大級で、通常の店舗より多い約40人のスタッフを配置。全てのスタッフがドコモショップ資格認定制度の最上位資格「グランマイスター」「テクノグランマイスター」のいずれかを所有しており、細やかなサービスで「最高のおもてなし」を提供することを目指したという。

タブレットを使ったプライス表示

広々とした空間を用意

ドコモ関西支社長の徳広清志氏は、ほかのドコモショップとともに「攻める気持ちでやっていきたい」と強調。「戦うドコモ」とも表現し、関西圏での端末、サービスの販売拠点として注力していく考えを示す。

徳広清志ドコモ関西支社長

ドコモ関西では、待ち時間にタブレットを使ってある程度の作業を行えるようにする、他地域に先駆けたサービスを実験的に導入するなどの先進的な取り組みを行っている。今回の店舗も、そうした実験的な取り組みを盛り込んでおり、タブレットによる価格表示やモーションシアターなど、「今までのドコモショップとは違う」(徳広氏)店舗に仕上げた。こうした取り組みが好調であれば、ほかのショップへの拡大も行いたい考えだ。

オープンカウントダウンも行われた。左はdocomo OSAKAの今井利次店長、徳広氏、アイ・ティー・シーネットワーク井上裕雄社長

このほか、ナレッジキャピタルでの独自の取り組みとして、ARを活用したO2Oサービスも提供する。スマートフォンのカメラでビル内などにあるナレッジキャピタルロゴを撮影すると、ナレッジキャピタル内9店舗のショップ情報やクーポンなどが配信される仕組みを設け、ナレッジキャピタルとしての集客を図っていく。

ビル内などにあるナレッジキャピタルのロゴを撮影

するとロゴがARとして踊り出し、「うわさ話」をはじめる。それが各店舗へ誘導する仕組み

店舗のロゴを撮影すると、その「うわさ話」の真相が明らかになる

参加する9店舗