上の写真が、「1チャンネル自動録画設定」画面だ。対象とするチャンネルと、開始/終了時間、録画品質、録画先を選択することができる。録画先には、外付けのHDDを選択することもでき、圧縮率も選べるなど、自由度は高い。
通常の"全録レコーダー"では、連続録画専用のチューナーを使用しており、その多くは地上デジタル放送専用だ。BD-T2300には、連続録画専用チューナーは搭載されていない。あくまでも通常のチューナーを使用した機能であるため、地上デジタル放送だけでなく、BS放送や110度CS放送も、1チャンネル自動録画の対象として選ぶことができる。海外ドラマを無料放送している、BSデジタルの「Dlife」チャンネルだけを録画といったことも可能だ。なお、"全録レコーダー"では、24時間の連続録画が可能な製品がほとんどなのに対して、BD-T2300の連続録画時間は、最大で1日あたり18時間だ。
上の写真は、1チャンネル自動録画を行って、録画リストを表示させたものだ。BD-T2300では、1チャンネル自動録画を行っても、過去番組表が表示されるわけではない。1チャンネル自動録画専用のフォルダが作成され、そこに1チャンネル自動録画された番組がリスト表示されるだけだ。
録画リスト上での処理だけでない。1チャンネル自動録画と通常の録画とは、保存領域が区別されているわけではない。となると、ひたすら1チャンネル自動録画を行っていくとどうなるのか気になるところだ。これについては、お借りしている短い期間では実際に確認できなかったのだが、シャープに聞いたところ、最長で8日分を保持するとのことだ。8日を過ぎると、古いものから上書きされていく。また、HDDの空き容量が少なくなった場合にも、古いものから自動的に上書きされていく。
自動録画された番組で、上書き消去されたくないものは、通常の録画リストに移動させてしまえばよい。この操作は、録画リストから番組を選び「緑」ボタンを押すだけと簡単だ。通常録画と連続録画の保存領域を別々に設けている"全録レコーダー"では、この移動に、下手をすると実録画時間に近い時間がかかってしまうこともある。それに対してBD-T2300では、移動は一瞬で終了する。これは、録画領域を通常録画と1チャンネル自動録画とで分けていないことの大きなメリットだ。
さて、このように手軽に使うことができる1チャンネル自動録画なのだが、気を付けなければならない点がある。それは、録画の優先度が低いという点だ。BD-T2300では、録画の優先度が、「通常の録画予約」→「自動録画」→「1チャンネル自動録画」の順に設定されている。
BD-T2300はチューナーを3基内蔵しているのだが、1チャンネル自動録画を行っている場合でも、同一時間帯の3番組を同時に録画予約することが可能だ。その場合、その時間の1チャンネル自動録画はキャンセルされることになる。
これだけならば、番組表から録画予約を行う際に注意していれば何とかなる。注意していても回避しにくいのは、1チャンネル自動録画とは別に、番組のジャンルやキーワードから自動で録画を行う「自動録画」機能が存在しているという点だ。ジャンルやキーワードでの自動録画は、1チャンネル自動録画よりも優先度が高く設定されている。そのため、予想していないときに1チャンネル自動録画がキャンセルされてしまう場合がある。1チャンネル番組録画で、確実にそのチャンネルの番組を全部録画したい場合には、自動録画機能をオフにしておいたほうがよいだろう。
次ページ: 単独で利用可能な「シーン再生」 |