シャープが3月13日に発売したブルーレイディスクレコーダー「AQUOSブルーレイ」の新モデル「BD-T2300」「BD-T1300」は、3チューナーを内蔵し、その中の1台を、1チャンネルの連続録画に利用できる製品だ。このところ話題となっている"全録レコーダー"に近い使い方もできそうだ。その辺りを中心にレビューを行ってみたい。
まずは製品の概要をチェック
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シャープ、1chのみの"全番組自動録画"も可能な3チューナーのBDレコーダー(2013年3月1日)
2製品ともに、地上/BS/110度CSデジタルチューナーを3基内蔵したレコーダーだ。BD-T2300が2TB、BD-T1300が1TBのHDDを内蔵している。また、内蔵のHDDだけでなく、専用のカートリッジ式のハードディスク「SHDD」、USBタイプの外付けHDDへの録画にも対応している。記録モードは、デジタル放送をそのまま記録する「DR」モード、H.264形式で圧縮するモードが用意されている。H.264形式での圧縮にはトランスコーダーが使用され、最大12倍までの圧縮が可能だ。
本体サイズはW430×D235×H61mmと薄型で、奥行きも小さい。一見すると、レコーダーというよりもBDプレーヤーに近い印象を受けるサイズだ。フロントパネルのドア内には、SHDDのスロットとB-CASカードスロットが配置されている。
ネットワーク機能は、「アクトビラ」「TSUTAYA TV」「YouTube」に対応。DLNAのサーバー機能も搭載している。DLNA機能では、録画した番組だけでなく、放送中の番組をリアルタイムでホームネットワーク内に配信することもできる。また、液晶テレビ「AQUOS(アクオス)」の録画機能で録画した番組をダビングすることも可能だ。無線LAN機能が標準搭載されており、配線の手間が少ないのもメリット。
上の写真が、BD-T2300に付属するリモコンだ。リモコンには「ホーム」ボタンが用意されている。ホームボタンを押すと「ビジュアルホームメニュー」が表示され、そこからBD-T2300の各機能を利用することができる。
例えば、地上デジタル放送の番組を録画予約する場合は、ビジュアルホームメニューの「予約する」から「地上デジタル」を選択する。すると、画面右側に「番組表予約」「日時検索」「キーワード/ジャンル」「日時指定予約」の4つの項目が表示される。デフォルトは「番組表予約」で、そのまま決定ボタンを押せば、番組表が表示される。
もちろん、リモコンの「番組表」ボタンを押しても、番組表は表示されるし、そこから録画予約を行うことは可能だ。これはあくまでも、BD-T2300の操作に慣れていない人に向けた機能だといえるだろう。
番組表で番組を選んで「決定」ボタンを押すと、予約の設定内容を表示する画面が表示される。設定できる綱目は「携帯電話同時録画」のオン・オフ、「今回のみ予約」または「毎回予約」の切り換え、「設定変更」の4つで、何も変更せずに決定ボタンを押せば、その番組が「今回のみ予約」で録画予約されることになる。録画の設定は、後からでも変更可能だ。番組表で、録画予約した番組を選んでもう一度決定ボタンを押すと、設定を変更することができる。
番組表から番組を選んで「決定」ボタンではなく「録画」ボタンを押すと、「らくらく録画」となり、設定画面は表示されず、ワンタッチで録画予約が完了する。
「予約する」から「予約設定」を選ぶと、画面右側に「予約リスト」「自動録画設定」「1チャンネル自動録画」「リモート予約設定」の4項目が表示される。ここから「1チャンネル自動録画」を選択すると、いわゆる"全録レコーダー"的な使い方をすることができるようになるわけだ。
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