ファーストリテイリングは19日、同社代表取締役会長兼社長の柳井正氏が、米TIME誌が毎年発表する"世界で最も影響力のある100人"「TIME 100」に選ばれたと発表した。
柳井氏は山口県出身で、1942年2月7日生まれ。1971年3月、早稲田大学政治経済学部を卒業後、ジャスコ(現イオン)勤務を経て、1972年に小郡商事(現ファーストリテイリング)に入社。1984年、広島市にカジュアルウエアショップ「ユニクロ」第1号店をオープンし、以降ユニクロの全国展開を進める。2005年11月、ファーストリテイリングを持株会社へと移行。傘下にユニクロ、GU、セオリー、ヘルムート・ラング、コントワー・デ・コトニエ、プリンセスタム・タム、JBrandを所有するアパレル製造小売企業グループを率いている。
ファーストリテイリングは2012年8月期決算で、売上高約9,280億円を達成し、世界4位のアパレル小売会社に成長。中でもユニクロは、日本をはじめ、中国、香港、台湾、韓国、シンガポール、マレーシア、タイ、フィリピン、米国、英国、フランス、ロシアの13の市場で1,200店以上の店舗を展開し、2013年夏にはインドネシアでの出店も控えているという。
柳井氏は今回の選出を受け、「このような名誉あるリストに選ばれたことは光栄であり、TIME誌に感謝申し上げたいと思います。ファーストリテイリングとユニクロは、本当に良い服、今までにない新しい価値を持つ服を創造し、世界中のあらゆる人々に、良い服を着る喜び、幸せ、満足を提供することを目指しています。私たちはそのことに真剣に取り組んでおり、今回TIME誌が『TIME 100』に選んでくださったことは、私たちが正しい方向に進んでいることを証明してくれました」とコメントしているという。
TIME誌のリチャード・ステンゲル編集長は「『TIME 100』は、世界で最も力のある人々や、頭のいい人々のリストではありません。最も影響力のある人たちのリストなのです。彼らは科学者、思想家、哲学者、リーダー、アイコン、芸術家、そして、未来への展望を持っている人々で、世界を変え、多くの人々に影響を与えようと、自分のアイデアとビジョンを使い、行動する人々なのです」と話しているという。記事は、同誌の4月29日号に掲載予定のほか、特設サイト「TIME 100」にて閲覧できる。