KDDI ウェブコミュニケーションズは4月17日、米Twilioが提供するクラウド電話API「Twilio (トゥイリオ)」を日本国内で提供すると発表した。これまで提供してきたクラウド電話APIサービス「boundio」の新規提供を4月16日で終了し、今後はTwilioを提供していく。
クラウド電話APIは、公開されたAPIをWebサイトやアプリケーションなどに実装することで、電話の送受信などを可能とするサービス。通話機能のほか、アップロードした音声を再生する再生機能、文字列を音声に変換できる音声合成機能、ネットワークを通して音声データを送受信するVoIPやSMSなどの機能も利用できる。
今回提供を開始したTwilioを利用した場合、050番号が発番され、固定電話宛、携帯電話宛に受信・発信できるようになる。さらに、ユーザーがWebサイト上のボダンをクリックするだけで電話発信するなどの仕組みを構築可能。このほか、ユーザーが閲覧しているURL情報を自動的に送信し、電話の受付担当者が問い合せ内容を瞬時に把握するなどの仕組みも実装できる。同社はこれらの機能により、オンラインとオフラインを連携したO2O施策を、短期間かつ低価格で実現できるとしている。
利用料金は次の通り。電話番号利用料が月額490円、固定電話宛通信料が1分あたり9円、携帯電話宛通信料が1分あたり19円、VoIP宛通信料が1分あたり0.25円、着信時の料金はVoIPからは1分あたり0.25円、VoIP以外からは1分あたり1円。Twilio日本語Weサイトで機能や料金の詳細を確認できる。