東京スター銀行とアサックスは15日、不動産担保ローンに関する保証基本契約を締結し、東京スター銀行にて「中小企業応援ローン」の取り扱いを開始した。
同商品は、「中小企業の会計に関する指針」に準拠した財務諸表を作成している中小企業の顧客に対し、アサックスが債務保証を行った上、東京スター銀行が融資を実施するもの。東京スター銀行の既存の不動産担保ローンに比べて低利の年率3.75%~6.00%(保証料含む)にて提供する。融資金額は500万円以上2億円以下(50万円単位)。融資期間は1年以上5年以内(1年単位、更新可)。
「中小企業の会計に関する指針」とは、日本税理士会連合会、日本公認会計士協会、日本商工会議所および企業会計基準委員会の4団体が、法務省、金融庁および中小企業庁の協力のもと、中小企業が財務諸表を作成するにあたり準拠することが望ましい会計処理方法や注意事項などを明確化したもの。
中小企業の顧客は、同指針に準拠する、経営実態を正確に反映した信頼性の高い財務諸表の作成により、有利な条件で資金調達が可能となるなどの効果が見込まれるという。東京スター銀行とアサックスは同指針の精神に賛同し、同指針に準拠する適正な財務諸表の作成に取り組む顧客を応援するため、このたび共同で同商品を開発した。
アサックスは、1969年の創業以来、不動産担保ローンに特化した事業を展開し、与信審査ノウハウを培ってきたが、本提携に伴い初めて銀行ローンの保証業務に参入するとともに、より一層の業務拡大を図っていくとしている。
一方、東京スター銀行は同提携により、これまで以上に中小企業の顧客に対する円滑な資金提供に努めていくとしている。