、自身のイメージを一新しようと努力しているというジョン・ガリアーノ (C)BANG Media International

イスラエル放送協会(IBA)は、来月開催されるユーロビジョン・ソング・コンテストにイスラエル代表として参加する歌手のモーラン・メイザーがジョン・ガリアーノのドレスを着ることを禁止している。

ジョンはモーランのための衣装をデザインすることに同意していたようだが、IBA側は、人種差別と反ユダヤ主義発言をしたことにより逮捕され、有罪判決を受けて2011年3月にクリスチャン・ディオールから解雇されたジョンにデザインを依頼することは容認できないと一蹴している。

ジョンは自身の言動に対して謝罪しており、過去の一連の不祥事の原因としてアルコール依存症と過度のストレスを挙げていた。ジョンは今年2月にファッション界に復帰し、オスカー・デ・ラ・レンタのニューヨークにあるデザイン・スタジオに身を置いて同ブランドのニューヨーク・コレクションへの出展作品の制作を手伝っていた。

また、アメリカ最大のユダヤ人団体「名誉毀損防止同盟」の最高責任者を務めるエイブラハム・フォックスマンは、以前からジョンの復帰に支援する姿勢を示していて、IBAは今回の件を再考すべきだと主張している。

「ガリアーノ氏は、自身のイメージを一新しようというだけではなく、良い関係を築くために誠心誠意、努力を続けています。そんな彼がイスラエルのアーティストのためにデザインしようとしているなんて素晴らしいことです。IBAはガリアーノ氏は心を入れ替えたのだということを理解するべきです。彼は理解を深めようと励んでおり、自分の失敗から成長しようとしているじゃないですか。だからこの時期に彼をボイコットしようとするなど建設的な主張ではありませんね」

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