経済産業省資源エネルギー庁は15日、国内石油天然ガス基礎調査事業として、新潟県佐渡南西沖で石油・天然ガスの試掘調査を14日から開始したと発表した。
同調査は、2007年2月に同庁が導入した三次元物理探査船「資源」による探査結果を踏まえた初の試掘となる。今後、約3カ月にわたる試掘作業を行い、石油・天然ガスの存在状況について調査する。
事業名は基礎試錐「上越海丘」、事業実施者はJX日鉱日石開発、事業管理者は石油天然ガス・金属鉱物資源機構。地球深部探査船「ちきゅう」を使用し、佐渡島の南西約30km、水深約1,100mの海底から掘削を開始。海底下最深2,700mまで掘り進める計画だ。
2013年度内に、調査データの詳細な解析・評価作業を実施し、試掘地点周辺における石油・天然ガスの存在状況を確認。その後、調査結果を基に、事業実施者において商業生産の可能性について検討を行う予定だとしている。