Avid Technologyは、米・ラスベガスで開催された放送機器展「NAB Show」にて、業界標準のデジタル・ワークステーションのメジャー・アップグレードとなる「Pro Tools 11」を発表した。価格は7万2,660円。アップグレード版も用意されており、「Pro Tools 10」からが3万1,080円、「Pro Tools 9」から4万1,475円、「PT Express」からが5万1,870円、「Pro Tools HD10」からが6万2,265円、「Pro Tools HD9 to HD11」からが10万3,845円。
同製品は、64ビット・アーキテクチャに完全対応した、新たな「Avid Audio Engine」を採用。プラグイン処理能力が向上し、より多くのバーチャル・インストゥルメントの使用が可能となった。また、ミックス時間が最大でリアルタイムの150倍にスピードアップする「オフライン・バウンス機能」にも対応。ビルトイン・メーターの機能は、基準値の種類が増え、世界各地の放送規格に対応するなど大幅に拡張されている。
加えて、同社の「Media Composer」と同様のコアエンジン「Avid Video Engine」を搭載しており、Avid DNxHDなど幅広いHDビデオフォーマットを、トランスコードすることなくPro Toolsのタイムライン上で直接的に再生・編集可能になった。そのほか、Avid Nitris DX、Avid Mojo DXなど各種ビデオ・インタフェースのサポートも行われている。