ワイヤレススピーカー「JAWBONE JAMBOX」(以下JAMBOX)は、個性的なデザインと、専用のWebサイトから拡張機能をダウンロードできるという特徴を持ったBluetoothスピーカーだ。製品の発売は2011年2月と少々前なのだが、3月29日に新色の「ホワイトサファイヤ」が追加されたこともあり、今回、製品をお借りして試用してみた。

まずは製品の概要をチェック

「JAWBONE JAMBOX」。左が「レッドドット」で、右が「ホワイトサファイヤ」

JAMBOXは、Bluetooth2.1+EDR仕様のワイヤレススピーカーだ。W151×D40×H57mmのコンパクトなサイズで、持ち運びも苦にならない。サイズ的には、ポケットタイプの折りたたみ傘に近い。重量は327gだ。メーカーのWebサイトにある写真では質感はよく分からないのだが、手に持った感じは、コンパクトな外観から受ける印象に反してずっしりと重い。かなり中身が詰まっている感じがする。使用されているスピーカーユニットの種類などは公開されていないのだが、おそらく、コンパクトなアクティブスピーカーなどに比較的よく使用されている1インチのネオジウムユニットなのではないだろうか。スピーカー出力は2W×2で、デスクトップなどで使用する場合には十分なパワーだ。

ポケットタイプの折り畳み傘に近いサイズで、持ち運びはラク

表面のグリル部分は、パンチングメタルを加工したもののようだ。グリル部分のデザインは、カラーによってそれぞれ異なっている。今回お借りしたのは、新色のホワイトサファイヤと、一番人気があるカラー「レッドドット」の2タイプだ。ホワイトサファイヤでは波紋状のデザインが施されており、レッドドットは名前の通りドット柄だ。ボディの上下はラバー素材で作られている。

電源は内蔵のリチウムイオン充電池で、microUSBコネクタから充電を行う。約90分で80%急速充電され、約150分でフル充電される。フル充電の場合、最長で約10時間の連続再生が可能だ。

Bluetoothのプロファイルは、A2DP/HFP 1.5/HSP/1.1に対応している。また、SCMS-Tにも対応しており、ワンセグ機能付きの携帯電話などと接続した場合には、ワンセグ放送の音声を聴くこともできる。最大8台までのペアリング情報を記憶しておくマルチペアリング機能を搭載。また、プレーヤーとスマートフォンといったように、2台までの機器を同時に接続可能なマルチポイント機能も搭載する。マルチポイント機能については後述する。

天面のスイッチ

側面のスイッチと端子

入力端子と操作部は、天面と右側面に配置されている。天面にあるスイッチは「○」「-」「+」の3つで、これを組み合わせて音量調節やバッテリー容量の確認、LiveAudio機能(後述)のオン・オフ、電話の着信や発信など、さまざまな機能に対応する。側面には、スライドスイッチが1つと、充電用のmicroUSBコネクタ、φ3.5mmステレオミニジャックのアナログ音声入力端子を備える。スライドスイッチは、電源のオン・オフだけでなく、ペアリングスイッチも兼用となっている。また、スライドスイッチには、インジケーターランプが組み込まれていて、充電中は赤、ペアリング待ちの際には青の点滅といったように、状況を知らせてくれる。もっとも、JAMBOXではボイスナビゲーション機能が充実しているうえ、インジケーターは側面にあるので、あまりこちらに頼ることはない。