説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりが正しく理解していないこともあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「iPhoneの置き方は仰向け、うつ伏せ、どちらが正しい?」という質問に答えます。

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現在、iPhoneの形状は表/裏面とも平らです。iPhone 3GSまでは、背面が緩いカーブを描いていましたが、iPhone 4以降は両面ともフラットなデザインが継続されています。背面に関していうかぎり、iPhone 3GSまではラウンド形状、iPhone 4以降はスクエア形状といえるでしょう。

ですから、大半のユーザがiPhone 4以降のモデルを利用している現在、質問の「仰向けかうつ伏せか」という問題の答えは明白です。ケースを装着していないかぎり、どちらを下に向けてもグラつくようなことはありませんから、どちらでも好きな置き方をすればいいのです。

しかし、敢えていえば、うつ伏せこそiPhoneのあるべき置き方ではないでしょうか。以下に、その理由を挙げてみます。

* LEDフラッシュを見逃さない

アクセシビリティ機能として、iOSにはプッシュ通知や電話の着信を知らせる「LEDフラッシュ通知」が用意されています。仰向けに置くと背面のLEDの点滅に気づきませんから、iPhoneをうつ伏せに置かなければなりません。

せっかくLEDフラッシュ通知を有効にしていても、iPhoneをうつ伏せに置かないかぎり光っても気付きません

* 液晶に汚れが付着しにくい

iPhoneの液晶パネル表面に貼られているガラスは、かなりの強度を誇ります。だから仰向けでもうつ伏せでもキズ対策としては大差ありませんが、うつ伏せのほうがホコリは付着しにくいはずです。

* 着信があったとき通話に移りやすい

着信があったときスピーディーに会話へ移るためには、上部のスピーカー部分をできるだけ早く耳もとへあてる必要がありますが、仰向けに置いている場合、「持ち上げたiPhoneを手のひらに滑りこませる」必要があります。うつ伏せに置いた場合、持ち上げてそのまま耳もとへ運べばいいので、動作にムダがありません。

うつ伏せに置いておけば、持ち上げてそのまま耳もとへ運ぶことができます