Microsoftの研究機関であるMicrosoft Researchは、米国時間の4月11日にMicrosoft Excel上で動作する「GeoFlow」のPreview版を公開した。GeoFlowは2012年11月開催のSharePoint Conference 2012で発表した同研究所の成果物だ。3Dの地理空間および、時間的なデータを視覚化するためのExcel用アドオンで、実行にはOffice Professional Plus 2013もしくは、Office 365 ProPlusが必要となる。
地図の3DデータはBingマップから取得し、作成したデータと連動させることで、これまでにないインタラクティブなデータの視覚化を実現できるという。ダウンロードページに用意されたサンプルデータを確認すると、さまざまなデータが3D地図とグラフの組み合わせで、データの視覚化を実現する様を確認できた。
もともと本プロジェクトは2011年頃に発表された「WWT(WorldWide Telescope)Add-in for Excel」というMicrosoftの3D天文観測ソフトをExcel上で利用するというアイディアが発端。ベースとなる3Dデータを宇宙であるWWTからBingマップに置き換え、ビジネスシーンにおけるデータの視覚化を実現したという。
なお、現時点ではプレビュー版に当たるため、呼称は「GeoFlow Preview for Microsoft Excel」となる。先のリンクからダウンロードが可能だが、実行環境はWindows 7、Windows 8、Windows 2008R2およびMicrosoft .NET Framework 4.0に限定。また、DirectX 10に対応したGPUと最新のビデオドライバーの導入が求められる。