歌舞伎座は11日、2013年2月期連結決算を発表した。それによると、最終損益は2億629万円の赤字(前期1億6,880万円の赤字)となったことがわかった。赤字は4期連続。
売上高は前期比6.3%増の8億4,254万円、営業損失は3億2,739万円(前期2億6,730万円)、経常損失は3億595万円(同2億4,669万円)。
事業セグメント別に見ると、不動産賃貸事業については、行動事業主のKSビルキャピタル特定目的会社より受領した地代を売上計上し、同敷地内の松竹他の持分に対して支払った地代を売上原価に計上したことなどにより、売上高は前期比1.1%増の5億5,469万円、セグメント利益は同2.9%減の1億3,102万円となった。
食堂・飲食事業については、平成中村座での弁当販売をはじめ、各種イベントにおけるケータリング、仕出し弁当の外販が好調で、売上高は前期比14.0%増の2億1,926万円、セグメント損失は7,644万円となった。
売店事業の売上高は前期比32.3%増の6,860万円、セグメント利益は同50.6%増の894万円となった。
なお、2014年2月期の業績見通しについては、特に連結子会社である歌舞伎座サービスの業績予測が困難であるとし、公表しなかった。
同社は併せて、大沼信之代表取締役専務(総務担当・劇場開発担当)の辞任を発表。辞任日は5月29日開催予定の定時株主総会日となっている。