ヤマハは10日、新開発のクロス型XYステレオマイクと多数の音楽用途向け機能を搭載し、音楽練習やアイディアスケッチ、本番演奏録音などの音楽シーンをサポートするリニアPCMレコーダー「POCKETRAK PR7」(ポケットラック・ピーアールセブン)を5月に発売すると発表した。価格はオープンで、推定市場価格は1万5,000円。
クロス型XYステレオマイクは、左右のマイク収音部を同軸上に配置することで、音源との距離差によって生じる位相ずれを解消し、自然な奥行きと定位感のあるステレオサウンドを実現。音抜けに優れたマイク筺体は、マイクの基本性能を最大限に引き出し、微音から大音量までをバランス良く捉えるとのこと。
録音機能では、CD音源と同じ16bit/44.1kHzを超える24bit/96kHzに対応しており、細部にわたり忠実な記録が可能という。また、長時間録音やWeb配信に最適なMP3フォーマットでの録音にも対応している。
その他の機能として、用途に合わせて選べる5つの録音プリセット、風切音などによるノイズを低減するHPF(ハイパスフィルター)、音割れの防止・入力レベルの自動調整を行うダイナミクスコントロール、録音を始めたときに最大3秒前から録音しておけるプリレコーディング機能、オーバーダビング(重ね録り)機能、楽器・ボーカル用チューナー、メトロノームなどを搭載。
録音フォーマットは、WAV形式とMP3形式に対応。内蔵メモリーは2GBで、記録メディアとしてmicroSDカード(16MB-2GB)とmicroSDHCカード(4GB-32GB)が使用できる。電源は、単4アルカリ電池、または単4ニッケル水素電池1本で、録音での電池持続時間はMP3(64kbps)形式で約44時間、PCM(16bit/44.1kHz)で約29時間30分。サイズは約46.6(W)×132.1(H)×28.7(D)mmで、電池を含めた質量は約82g。