米Appleと米Yahoo!が提携を模索しているという。すでにiPhoneでは初期のころから一部アプリで同社サービスを利用しているが、今後はより多くのコンテンツやサービスでYahoo!のリソースを活用していくことになりそうだ。米Wall Street Journalが4月9日(現地時間)に報じている

モバイル分野における両社の提携は、初代iPhoneの時代から株価と天気アプリが同デバイスにプリインストールされていたことからもわかるように、比較的長い歴史を持つ。関係者の話としてWSJが報じたところによれば、今後はSiriにおけるスポーツ結果検索の情報提供だけでなく、ニュースを含めたより多くの分野でYahoo!の持つコンテンツやリソースを同デバイスで直接利用できるよう、さらなる話し合いを進めているとのことだ。

また、まだ決定には至っていないとはいうものの、現在iPhoneやiPadでのデフォルト検索エンジンに指定されているGoogleに代わり、Yahoo!を代替手段として用意することでGoogleからの影響力を薄めることも視野に入っているという。ただしYahoo!自身はMicrosoftとの提携関係もあるため、今後これがどの程度交渉に影響するかは未知数だ。この交渉にはYahoo! CEOに就任したMarissa Mayer氏の影響があり、同社がモバイル分野により注力するなかで、その選択肢の1つとしてAppleとの提携を模索したものだという。